こんにちは、リコです。
私は今、溝口先生のアンガーコントロールセミナーを受講しています。
目次
悲劇のヒロインは心の癖
セミナーの中で、こんな話がありました。

人は、自分の感情が悪くなると、原因を相手のせいにするんですよ。そうやって、自分の責任から逃げているのです。
人には、こういう心の癖があるのです。
ということは、悪感情に支配されると、相手のせいにしがち=原因他人論に陥りがち=悲劇のヒロインになりがちになる、ということですよね。
(原因自分論と原因他人論については、「悲劇のヒロインvs悲劇のヒーロー」という記事をご覧ください。)
悲劇のヒロインからの脱却方法
溝口先生は、同時にこんな話もされていまして。

心理学の基本にミラーの法則というものがあります。相手に向けた感情や思考がそのまま自分に跳ね返ってくるという考え方です。
自分の考えや思いを相手に投影することになるので、あなた自身の考えが変われば、周りも変わることになるんですよ。
これは、以前「離婚の時でも夫婦は似た者同士」という記事でご紹介した鏡の法則のことですね。
つまり、悪感情に支配された悲劇のヒロインを続けていると、相手に向けた悪感情がそのまま自分に跳ね返ってくるので、ますます悪感情に支配されるという負の無限ループにはまってしまうわけです。
・・・嫌じゃないですか?
じゃあ、どうしたらこのループから抜け出せるの?ということですが、これも溝口先生が答えをくださっています。
つまり、自分を変える、ということです。
他人は変えられないけれど、唯一自分を変えることで、結果的に他人を変えることもできるのです。
そして、自分を変えるためにオススメなのが、意識的に原因自分論の考え方を取り入れてみる、ということです。
意識の切り替えの具体例
1 書き出してみる
私は仕事柄、多くの人の離婚相談を受けていますが、事前に自分の状況について記載したメモが送られてくることも多いです。
その多くは、現状への不満が綴られています。そりゃそうですよね。現状に不満がなければ離婚したいなんて思わないわけですから。
とはいえ、よくまあここまで相手のせいにできるな、と感心するレベルのものも多いんですよ。
- 夫のせいでしたくもない結婚をさせられた
- 夫のせいで仕事を辞めさせられた
- 夫のせいで仕事を辞めたいのに辞められない
- 夫のせいで妊娠させられた
- 夫のせいで出産させられた
- 夫のせいで働けない
- 夫と子どものせいで自分の人生を生きられない
などなど。。。
まあ、こういう考えになんの疑問も持たずに弁護士に送ってくる時点でなんだかなあ、という感じではあるのですが、そこに疑問を持って自分を変えようと決意したあなたは、改めて、不満な現状をリストアップしてみましょう!
2 置き換えてみる
リストアップができたら、まずは、「夫のせいで」をすべて「私が」に置き換えてみましょう。そうすると、自動的に文末も変わってくると思います。
- 私がしたくもない結婚をした
- 私が仕事を辞めた
- 私が仕事を辞めたいのに辞められない
- 私が妊娠した
- 私が出産した
- 私が働けない
- 私が自分の人生を生きられない
3 主体的な理由を考える
置き換えられたら、その項目について、なぜそうなのかを考えてみましょう。その際、他人のせいにするのはなしです。
- 私がしたくもない結婚をした→夫にプロポーズされて満更でもなかったから
- 私が仕事を辞めた→夫に言われて自分も仕事を辞めることに納得したから
- 私が仕事を辞めたいのに辞められない→夫に言われて自分も仕事を続けることに納得したから
- 私が妊娠した→夫に子どもが欲しいと言われて自分も欲しいと思ったから
- 私が出産した→夫に子どもが欲しいと言われて自分も欲しいと思ったから
- 私が働けない→私が子育てをしているから
- 私が自分の人生を生きられない→私が夫や子どもを優先しているから
・・・どうでしょうか?
もちろん妊娠・出産に関しては、個人の意思だけでどうにかなるものではありませんが、基本的には、
全部自分の意思で自分が決めたことなんだな
ということが腑に落ちるのではないでしょうか。
新しい選択を
ここまでのステップを踏むことができれば、何でもかんでも

全部夫のせい、夫が悪い
という悪感情の支配からは逃れることができると思います。
その上で、改めて現状変えたいと思っている項目について、何ができるかを考えてみましょう。
何もかもを夫のせいにして嘆くだけだった頃よりは、現実を変えるために何ができるのか、建設的な考えが浮かんでくるのではないでしょうか。
その選択肢の一つが「離婚」ということであれば、我々も精一杯お手伝いさせていただきます。
やっぱり弁護士も人なので、

私の人生をめちゃくちゃにした夫に復讐してやりたいんです!夫を苦しめてください!
みたいな依頼より、

新たに前向きな人生の一歩を踏み出すために離婚したいんです。
みたいな依頼の方が、前向きに取り組めますよね。