正論にキレる人々

こんにちは、リコです。

私の修行が足りないせいだとは重々承知しつつ、

私

どうすりゃいいのよ。。。

というぼやきを記事にしてみました。

弁護士に期待される仕事

弁護士の仕事といっても色々ありますが、どんな内容の仕事であれ、見通しを示すということは求められると思います。

調停とか裁判とかって、普段普通に生活していたら、縁がないはずなので、いざ自分が経験するとなると、先が見えなくて不安になるし、どうやって手続が進んでいくのかとか、どんな結論になることが見込まれるのかとか、どうしても気になりますよね。

弁護士というのは、結果を保証することは禁止されていますので、

ダメな弁護士
ダメな弁護士

絶対勝てます!!

とか言っちゃいけないんですが、それでもある程度経験を積めば、だいたいの相場というものはわかってくるし、ある程度先の見通しも示せるようになります。

そうすると、当然のことながら、勝てそうな事案だけでなく、負けそうな事案もあるわけで、時には

弁護士
弁護士

ほぼ確実に負けますね。。。

とか言わなきゃいけない場面もあるわけです。

良薬は口に苦し

例えば、相談者が

  • 浮気をしていた
  • それが夫にバレて、証拠も握られている

という場合、そこから先の見通しは非常に暗いものになります。

相談者
相談者

婚姻費用は払ってもらえますか?

私

もらえません。

相談者
相談者

すぐに離婚はできますか?

私

相手が嫌がったら無理です。

相談者
相談者

財産分与はもらえますか?

私

相手が離婚を嫌がっているので、もらえるとしても数年後の話ですね。

しかも夫に慰謝料を支払わないといけないので、場合によっては夫からもらえるお金はないかもしれないです。

みたいな。

だけど、人とは、自分に都合の悪い現実は、なかなかに受け入れ難いもの。

中には、弁護士が何度説明をしても、常に自分に都合よく受け取り、都合の悪い事実は聞こえないかのように振る舞う方もいらっしゃるわけです。

最初のうちは、まだ手続もあんまり進んでいないので、それでもいいかもしれませんが、いよいよ手続が進んでいくと、段々と望まない結論が現実味を帯びてきます。

そうすると、こんなことが起きてきます。

逆ギレされる

依頼者
依頼者

このまま調停不成立になって裁判になるとどうなりますか?

私

別居期間が短すぎるので、調停不成立になってすぐに訴訟提起しても離婚は認められないと思います。

運よく相手が離婚に応じてくれることになったとしても、あなたには慰謝料の支払義務があるし、預貯金もかなり多いので、財産分与と慰謝料で数百万円を夫に支払うことになると思いますよ。

依頼者
依頼者

なんでそんなひどいことばっかり言うの?

もっとポジティブなこと言いなさいよ!!

私の心の声
私の心の声

だってポジティブな要素なんて1個もないし・・・

依頼者
依頼者

だいたいそこをなんとかするのが弁護士の仕事でしょ?

私の心の声
私の心の声

いや、無理だし。どうしてもなんとかしたいなら、自分で法律や判例変えてくれませんかね。

依頼者
依頼者

弁護士のくせに依頼者の不安煽ってどうすんのよ!

私の心の声
私の心の声

ここで甘い見通し伝えたら、実際に離婚が認められなかったり、多額の支払義務が認められたりしたときに、今よりもっとキレるじゃん・・・

吹き出しの色でおわかりいただけるかと思いますが、客観的には一方的に詰められている状況です・・・

ある日そっとクビになる

複数体制で担当している事件で、なんとなく役割分担的に私が見通しを伝える役目をしていたのですが、ある日突然、私だけ宛先から外されて、

依頼者からのメール
依頼者からのメール

次回からの打ち合わせは、◯◯先生と◇◇先生(要するに私以外)でお願いします。

というメールが来たり。

正々堂々クビになる

単独で担当している事件で、依頼者の経済的負担を一番軽くするためにはこれが最善と思われる提案をしたところ、

依頼者
依頼者

そんな依頼者に寄り添えない奴はクビだ!!

と言われてクビになったり。

精進します・・・

ほんと、私からしたら、

私

どうすりゃいいのよ・・・

っていう話なんですが、それでも私が尊敬するベテラン弁護士や先輩弁護士を見ていると、もっと全然大変そうな依頼者さんでもしっかり納得させて事件処理しているので、

私

何を言うかより、誰が言うか・・・やっぱり器の問題なのかな?

と思わずにはいられません。

やっぱり、私に

私

負けちゃいますよ。

って言われてキレてた依頼者さんでも、尊敬するベテラン弁護士に

ベテラン弁護士
ベテラン弁護士

あなた、負けちゃうわよ。

とか言われたら、素直に

依頼者
依頼者

そうですか、仕方ないですね・・・

ってなるんですよ。

なので、

ポジティブな私
ポジティブな私

やはり器の問題!私もどんな依頼者さんでもしっかり言葉を受け入れてもらえるように、もっと精進しなくちゃ!

と思いつつも、

ネガティブな私
ネガティブな私

キレられると怖いから、穏やかなお客さんだけがいいなあ。。。

とか思ったりする今日この頃です・・・

2 COMMENTS

P

”結婚を夢見る離婚弁護士”っていうキャッチフレーズ良いですね!
記事もリコさんにしか書けないような内容でとても面白く、
楽しく拝読させていただいています。
お仕事も大変だと思いますが、ブログの更新楽しみにしています♪

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リコ

コメントありがとうございます😊
そのように言っていただけると、とっても嬉しいです。
ぼちぼち更新しておりますので、ぜひお時間ある時にお立ち寄りください😊

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