こんにちは、リコです。
不貞行為の証拠として王道なのは探偵の調査報告書です。
ですが、探偵費用はかなり高いです。
高額の調査費用をかけてまで不貞行為の証拠をつかむ必要ってあるのでしょうか?
今日はこのあたりについて書いてみようと思います。
Table of Contents
不貞行為の証拠とは
まず、不貞行為の証拠というのは、これをつかむことによって、相手を有責配偶者にすることができます。
相手が有責配偶者になると、その後の離婚協議を終始有利に進めることが可能になります。
有責配偶者になるとどうなるのかはこちらの記事をお読みください。
それでは、どの程度のものであれば、不貞行為の証拠といえるのでしょうか?
不貞行為というのは、配偶者以外の第三者と肉体関係を持つことをいいますので、
裁判官が、
この二人、絶対やることやってるよねー
って思えるくらいのものであることが必要です。
単に「好き・・・」とか書いてあるラブレターとか、楽しそうに食事の約束してるLINEとかじゃ弱いんですね。
一番確実なのが、一緒にラブホに入るところと一定時間後に一緒にラブホから出てきたところが収められている探偵の調査報告書です。
だけど、探偵の調査費用って高いんですよ。
安くても数十万円とか、高いと300万円くらい調査にお金をかけている人もいたりします。
ご参考までに、下記のサイトから調査費用の一括見積もりができます。広告です笑
これだけの高い費用を支払ってまで、不貞行為の証拠を掴む必要ってあるんでしょうか?
お金をかけて不貞行為の証拠を取るべきか
結論からいうと、お金をかけてでも証拠を取る必要がある人と取る必要がない人がいます。
お金をかけてでも不貞行為の証拠を取る必要がある場合
ずばり配偶者の経済力に頼らざるを得ない場合です。
この場合には、お金をかけてでも不貞行為の証拠を取った方が良いです。
配偶者の経済力に頼らざるを得ないってことはそんなにお金がないってことだと思うから、わざわざ調査費用捻出するの大変だと思うけど・・・
配偶者の経済力に頼らざるを得ないということは、離婚できない=意地でも離婚しないと決めている場合だと思うんですよ。
特に配偶者が離婚したがっている場合には不貞行為の証拠は必須ですね。
通常、どちらか一方が離婚を希望して、ある程度別居期間が長くなってくると(だいたい2、3年くらい)、裁判所は離婚を認めます。
ですが、離婚を希望する配偶者が有責配偶者=不貞行為をした人であるならば、裁判所が2、3年の別居で離婚を認めることはなく、短くても5年以上、場合によっては10年くらい別居しないと離婚が認められなくなります。
ですので、お金をかけてでも不貞行為の証拠をつかむことによって、通常であれば2、3年くらいで認められてしまう離婚を何年も先延ばしすることができるようになるのです。
さらにいうと、配偶者の年収が高ければ高いほどコスパ最強です。
離婚するまでの間、毎月高額な婚姻費用を支払ってもらえますし、早く離婚したい有責配偶者は
頼む!俺の全財産お前に渡すから、今すぐ離婚してくれ!
とか言い出すこともありますので、その場合には通常の離婚よりもはるかに多額のお金を手にすることができるようになります。
逆にいうと、配偶者の年収がすごく低い場合には、そもそも相手の経済力に頼れないし、仮に絶対に離婚したくないと思っていたとしても、お金をかけて不貞行為の証拠を取る経済的メリットはないに等しいですね。
お金をかけてまで不貞行為の証拠を取る必要がない場合
基本的に、上記の場合以外は、お金をかけてまで不貞行為の証拠をつかむことは、コスパが悪いことが多いです。
不貞行為をしたこと自体についての制裁としての慰謝料は、取れてもせいぜい100〜200万円くらいなので、調査費用に100万円も200万円も使っていたら、回収ができません。
自分が離婚したくて、配偶者が離婚を拒んでいる場合には、不貞行為の証拠があれば多少離婚しやすくはなりますが、裁判所の手続自体にある程度時間がかかるため、別に証拠がなくても証拠がある場合とたいして変わらないくらいの別居期間で離婚することは可能です。
自分が離婚したくて、相手も離婚したければ、そもそも離婚原因が何かは裁判所にとっては問題になりません。
つまり、自分自身が相手と離婚したいと思っている場合には、わざわざお金をかけてまで不貞行為の証拠をつかむ必要はないのではないかと思うんですよ。
もちろん、証拠がある方が慰謝料は取れますし、交渉が有利に働きやすい、というのは事実ですよ?
あとは、もちろん
真実を明らかにしたい!反省させたい!
相手の悪事を白日の下に晒したい!
といった感情の問題もあると思います。
だけど、感情を無視して経済合理性だけを求めるのであれば、自分も離婚したい場合にお金をかけて不貞行為の証拠をつかむ必要はないと思うんですよねー
あ、自分が離婚したい場合でも、相手の年収が高いなら、お金をかけて不貞行為の証拠を取る意味はあると思います!表向きは「離婚したくない」とか言って、好条件を引き出すのに役立ちますからね。好条件が出てこなければ、毎月高額の婚姻費用を受け取ればよいわけですし。
まとめ
不貞行為の証拠として一番確実なのは、探偵の調査報告書なわけですが、探偵の調査費用はそれなりに高額なので、不貞行為の証拠がなくても得られる効果が同じなのであれば、わざわざお金をかけて調査をしなくていいのでは、と思うことが多いです。
じゃあ、どんな場合にお金をかける意味があるのかというと、配偶者の経済力に頼らざるを得ない=意地でも離婚しないと決めている場合(かつ、ある程度配偶者の年収が高い場合)です。
絶対離婚なんかしてやらない!意地でも夫婦として夫を縛り付けて、絶対に解放してやらないんだから!!!
と思っている人以外は、わざわざ高額な費用をかけてまで不貞行為の証拠を取る必要ってないのでは???などと思う今日このごろです。