婚約破棄?別れただけ?

こんにちは、リコです。

結婚しようと思っていた人にフラれたら、あなたはどう思うでしょうか?

ショックを通り越して、怒りが湧いてくる人も多いかもしれません。

フラれた人
フラれた人

許せない!

慰謝料請求してやる!!!

ですが、慰謝料請求って、どういう時にできるんでしょうか?

慰謝料請求が認められるためには

通常、結婚していない男女間の別れ話で慰謝料請求が認められるためには、次の2つの要件を満たす必要があります。

  1. 婚約が成立していること
  2. 婚約を正当な理由なく破棄されたこと

の2点です。

(正確には、婚約が成立していなくても、交際中の事情やフッた際の態様によっては慰謝料請求が認められる場合もあるのですが、婚約が成立している場合に比べるとごく少額の慰謝料しか認められず、弁護士を雇って裁判を起こしても費用倒れになることが想定されるので、実際にそこまでやる例は少ないのではないかと思います。)

婚約が成立するのはいつ?

それでは、婚約というのは、いつ成立するのでしょうか?

まず、婚約は、当事者が誠心誠意、将来に夫婦となる意思のもとに契約がなされることにより成立するとされています(大判昭和6年2月20日新聞3240号4頁、最判昭和38年12月20日民集17巻12号1708頁)。

要するに、お互いに心から真剣に結婚を約束した時に成立する、ということです。

婚約の成立に決まった方式というのはありませんので、お互いが真剣に結婚の約束をしたのであれば、口約束であっても婚約は成立します。

ただし、実際に口約束のみで慰謝料請求が認められることはほとんどありません

そもそも口約束をした証拠が残っていることがあまりありませんし、仮に証拠が残っていたとしても他に何も結婚に向けた行為等がなければ、それは「真剣な」約束だったと判断できないからです。

職業柄、友人からもよく相談を受けるのですが、以前こんなことがありました。

友人
友人

婚約者にフラれた!あいつ他に何人も彼女がいたの!悔しい!慰謝料請求したい!

私

えっ!婚約者なんていたの?てゆーか、婚約してたの?

友人
友人

うん、何度も「結婚しようね」って言ってた!

私

婚約指輪もらった?

友人
友人

もらってない。

私

二人で式場探したり予約したりとかした?

友人
友人

してない。

私

親に紹介してもらったりとかした?

友人
友人

してない。

私

婚約者として彼の友達に紹介してもらったりした?

友人
友人

してない。

私

「結婚しようね」っていう会話以外に、なんか結婚に向けた具体的な行動ってあった?二人で住む用の新居探しとか。

友人
友人

・・・ない。

私

残念ながら、それで婚約とは認められないよ。

友人
友人

でもでも、あいつ何度も私に「結婚しようね」って言ったもん!!

私

でも他にも何人も彼女いたんでしょ?

友人
友人

・・・うん。

私

じゃあその彼女たちにも「結婚しようね」って言ってたんじゃないの?

友人
友人

・・・そうかも。

そもそもお互いが誠心誠意、結婚の約束をしたのであれば、必ず結婚に向けた行動が伴うはずなんですよ。結納や同棲、婚約指輪の授受、親との挨拶、式場予約等々・・・

なので、これらの外形的な行為が一切ないと、口約束の場面を見ていたわけではない裁判官に婚約の成立を認めてもらうことはできません。

実際には、慰謝料請求をする側が、交際時の様々な事情を主張して、婚約の成立を主張し、裁判所も様々な事情を総合的にみて、婚約があったかなかったかを判断することになります。

正当な理由の有無

そんなわけで、慰謝料を請求する側は、様々な事情を主張・立証して婚約の成立を主張するわけですが、実際にそのハードルはかなり高いです(結納があるような場合など、婚約の成立が明らかに認められるケースでは、そもそも裁判で婚約の成否が争われること自体が少ないです。)。

そして、そのハードルをクリアしたとしても、さらに婚約破棄に正当な理由がないことを主張する必要があります。

例えば、自分には何の落ち度もないのに相手が別の女性に乗り換えた、とかです。

しかし、この点についても、相手の方から、

  • 実はあなたも浮気していた
  • あなたが経歴詐称していた
  • あなたの言動が非常識すぎて無理
  • あなたからのモラハラ、暴言・暴力が酷くて無理
  • あなたが新興宗教にハマってて無理

などなど、あなたをフッたことに「正当な理由」があるという主張・立証がなされることになります。

この辺りは、最終的には、裁判官が、

裁判官
裁判官

婚約破棄するのも無理ないよね。

と思えば、「正当な理由」ありと判断されることになります。

婚約の重み

そんなわけで、婚約破棄による慰謝料請求はかなりハードルの高いものですが、婚約の不当破棄であると認められれば、100万円程度、個別の事情によっては更に高額の慰謝料請求が認められる場合もあります。

今現在、結婚へのステップを進めていらっしゃる方は、もちろんそのまま幸せな結婚へと歩みを進めていただければと思いますが、保険をかけるという意味では、結婚までのステップをなるべく形に残しておいたほうが良いかもしれません(私も妹の彼氏(現夫)が実家に挨拶に来た際は、その目的が「結婚挨拶」であることをLINEで確認してしまいました。万が一の時に証拠になるかなって。完全に職業病ですね😅)。

心配な方は、こういうサービスを利用してみるのもいいかもしれませんね。

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