こんにちは、リコです。
みなさんは、将来自分の子どもを私立学校に入れたいですか?公立学校に入れたいですか?
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価値観の違いが鮮明に
この問題は、これまで育ってきた環境・バックグラウンドの違いや、家庭内での立場の違い、考え方の違いなど、夫婦間においても価値観の違いが如実に現れる部分ですよね。
例えば、
自分が公立の中・高を卒業して国立大学に進学している人であれば、
わざわざ高いお金を払ってまで私立に行かせる必要はないのでは?
と考えるでしょうし、
自分が幼稚園から私立に通っていて、良い環境だったと思っていれば、
子どもにも同じ環境を与えてあげたいわ。
と考える人もいるでしょうし、
自分が私立に行きたくてもお金がなくて行けなかったという人であれば、
子どもには私立に行かせてあげたい!
と思うかもしれません。
国際化の潮流の中で、最近では子どもをインターナショナルスクールに通わせる人も増えていますし、かなり早い段階から留学させることを検討している人もたくさんいます。
他にも色々な考えを持つ人が大勢いると思います。
で、夫婦間で考え方が一致していれば特に問題はないのですが、そのようなケースはあまり見かけません。
たいていの場合、家庭内での権力が強い方の意見が採用され、権力争いに負けた側には不満が残る形になるわけですが、見ていて
これ、ヤバくない?
と思うのは、感情論のみで現実的に不可能と思える意見が採用されるケースです。
教育にかかるお金の高額化
教育にかかるお金は、昔と比べて年々高額化しています。
(文部科学省「国立大学と私立大学の授業料等の推移」ご参照)
だから、自分と同じ教育環境を子どもに提供しようとする場合、自分の時よりもずっと高い費用が発生することになります。
また、幼稚園から私立とか、インターナショナルスクールとか、留学とかは、かかる費用も莫大です。
私も離婚相談の中で話を聞いてビックリすることがよくあるのですが、子どもを留学させるとそれだけで年間500万円以上(生活費等諸々合わせると800万円以上)もかかるそうです。
また、あるインターナショナルスクールでは、親の年収が6000万円以上ないと無理という話も聞きました。
・・・平均的なサラリーマン家庭では、無理じゃないですか?
だけど、実際に、一般的なサラリーマンと専業主婦の家庭なのに、このような超高額コースに子どもを進ませている(そして立ち行かなくなって離婚相談にやってくる)家庭が結構あるのです。
子どもの幸せが最優先?
典型的なのは、
- 力関係は妻の方が上位
- お金を稼ぐのは主に夫
- 妻が夫の収入を正確に把握していない
- 妻が子どもに係る費用を正確に把握していない
というケースです。
そんなことある?
と思うかもしれませんが、これ結構あるあるパターンです。
妻は
子どもに最高の教育環境を与えてあげたい!
と考えます。
ここで夫は
(自分たちに可能な範囲で)最高の環境を与えてあげたい。
と考えるわけですが、なにしろ妻には勝てないので、妻に押し切られてとんでもない進路に子どもを進ませてしまうのです。
こうして無理をすると、やがて生活が苦しくなり精神的にも余裕がなくなり、離婚への道を歩み始めるというわけなのですが、かわいそうなのは子どもたちです。
妻は当然、離婚するとしてもこれまでどおりの教育環境を子どもに与えたいと考えます。
ですが、これまで無理をしてきた夫は、離婚後も無理をしてお金を支払い続けることを拒否します。
この無理が祟って離婚に至るわけですから、ある意味当然です。
もともと宝くじでも当たらない限り無理とわかっている進路だったわけですから、中には退学せざるを得ない子どもも出てきてしまいます。
どこかしらからお金を引っ張ってきてなんとか退学を回避するケースもありますが。
実現可能な範囲で最高の教育環境を
こうしたケースを見るたびに、とても心が痛みます。
私自身は親になったことはありませんが、
子どものために最高の教育をと考えることは当然な気もするし、だからといって、ない袖は振れないというのもそのとおりだと思うし、じゃあそんな稼げない方が悪いのか?というと、そういう話じゃないし、誰も悪くないから余計に辛いなあ・・・
と思ってしまいます。
お互いが子どもの幸せを考えているのに、それが噛み合わなくて、結果子どもが辛い思いをしてしまう。なんとも悲しいことです。
こうした事態を回避するためには、やはり日頃から、現実的に提供可能な範囲を考えながら、教育方針についての価値観のすり合わせをしていくしかないのかな、と思います。
家族のお金のことも共有して夫婦間の情報格差をなくし、密にコミュニケーションを取っていく、やっぱりこれしかないと思います。
こんなことを書いていると、学費の心配などしたこともなかった自分がいかに恵まれていたかを痛感します。
親には感謝しかないですね。
これから子育てが控えている方は、ぜひ夫婦でよく話し合って、無理のない範囲でお互いが納得できる最高の教育環境を考えてみてくださいね。