【離婚裁判】どこまで反論すべき?

こんにちは、リコです。

みなさんは、裁判所に対してどのようなイメージを持っていますか?

離婚裁判で判断するもの

裁判所というのは、争いになっている事柄について、審理・判断するところです。

「勝訴」「敗訴」という言い方が一般に浸透しているので、勝ち負けを決めるところ、当事者のどちらの主張が正しいか間違っているかを決めるところ、というイメージが強いかもしれません。

このようなイメージは特に間違っているわけではないのですが、どちらが正しいか決めるところ、というイメージでいると、離婚裁判ではピントのずれた対応になってしまうことがあります。

離婚裁判で裁判所が判断するのは、離婚させるかさせないか、これだけです。

(もちろん付随する離婚条件についての判断もなされますが、ここでは割愛します。)

なので、これまでの夫婦生活における細々した事柄について、どちらの言い分が正しいか正しくないかということは、正直、裁判所にとってはどうでもいいということが多々あります。

なんでも反論すればいいわけではない

離婚裁判においては、びっくりするくらい双方の主張が食い違うことは当たり前の話です。

違う世界が見えている」という記事にも書きましたが、同じ空間で同じ出来事を体験していても、その捉え方は夫婦間で全く違っていることがあります。

なので、たいていの場合、相手の主張が書かれた書面が提出されると、依頼者からは、

依頼者
依頼者

夫の主張は間違いだらけです!ここもここも違うし、この点も間違ってるし、ここはこうだし、もう全部嘘ばっかりです!!

という反応が返ってきます。

だけど、その間違い(と依頼者が主張する点)を全て指摘するかどうかは、依頼者の求めている結果によって変わってきます。

依頼者が離婚を求めているのであれば、基本的には、逐一相手の主張に反論してもいいと思っていますが、依頼者が離婚の回避を求めているのであれば、反論はかなり慎重に限定的に行う必要があります。

上述のとおり、当事者の主張が食い違うということは裁判所にとっては当たり前ですし、細々とした事柄について、どちらの言い分が正しいかどうかを判断することは裁判所にとっては時間の無駄だったりします。

そもそも客観的事実がどうだったかについては客観的な証拠がなければ判断できませんし、客観的事実についての認識が合致していれば、その捉え方が異なっていても、どちらの捉え方が正しいかどうかは裁判所にとってはどうでもいいことです。

裁判官によっては、

裁判官
裁判官

主張の応酬はどうでもいいから、客観的証拠出してくれる?

とかハッキリ言われることもあります。

そんなわけで、瑣末な点まで逐一反論すると、

裁判官
裁判官

こんなに主張が食い違うってことは、それだけ仲悪いんだね。離婚させたほうがいいかな。

となってしまうので、依頼者が離婚の回避を望んでいる場合には逆効果なのです。

離婚したくない人ほど逐一反論したがる

そんなわけで、離婚の回避を望むのであれば、相手の主張に対して逐一反論するのは逆効果になり得るのですが、離婚したくないという思いが強い人ほど、逐一反論したがるのですよね。

絶対に離婚に応じない人の特徴3つ」という記事で、離婚に応じない人の特徴を書いてみたのですが、不本意な離婚請求をされて、それに応じたくないという思いが強ければ強いほど、不本意な離婚請求をされていることに対する怒りの感情に支配されている度合いが強くなるので、主観と客観を切り離して考えることが困難になっているのだと思うのです。

なので、自分は正しくて相手が間違っていると信じ込んでいるため、こちらが状況的に反論しなくていいと考えたり、反論箇所を限定したりすると、

依頼者
依頼者

本当に反論しなくていいんですか?夫は間違ったことを言っているんですから、それを正さなくていいんですか?

と非常に心配されます。

そして、自分が正しくて相手が間違っているという思い込みが非常に強いために、逐一反論することで自らに不利に働く可能性があるということもなかなか受け入れられない場合もあります。

そんなときは、別居期間の長さ等からみて、

私

どうがんばっても離婚回避は無理だな。。。

という場合には、少しでも依頼者さんが感情の整理ができるように、逐一反論することにしています。

もし今あたなが離婚裁判で訴えられている場合、弁護士は依頼者であるあなたの言い分をどの程度主張に反映させているでしょうか。

あなたの言ったことをなんでもかんでもそのまま主張しているような場合、残念ながら、その弁護士は、すでに離婚の回避を諦めているかもしれません。

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