高年収夫から離婚を迫られているあなたへ

こんにちは、リコです。

色々な離婚相談を受ける中で、夫がかなり高年収の場合の妻からの相談を受けることが一定数あります。

そこで、この記事では、わりとよく見かける高年収夫vs専業主婦またはパート妻との離婚劇について書いてみようと思います。

高年収夫の定義

ここでいう高年収夫の年収は、2000万円〜4000万円程度のイメージです。

自営業というよりも、金融機関やコンサル系勤務の人が多い印象です。

そして、なんといっても、高学歴でモラハラ気質の人が多い印象です。

妻は専業主婦やパート妻が多い印象です。

高年収夫の離婚劇

それでは、高年収夫の離婚劇について見てみましょう。

離婚を切り出すのは夫

まず、離婚を切り出すのは夫の方です。

理由は、

高年収夫
高年収夫

俺の人生にお前は必要なくなった。

みたいな、妻からしたらあまりに突然で

妻

は???

ってなる感じのものです。おそらく、新しい女性でもできたのでしょう。

高年収夫は高学歴で頭の回転が早く、弁が立つので、法的には絶対に無理な内容でも、あたかも妻が受け入れざるを得ない感じで離婚を要求してきます。

高年収夫
高年収夫

3日以内に離婚届にサインしないなら、財産分与は一切しないからな!

金が欲しいなら、今すぐ離婚届にサインしろよ!

怯える妻

モラハラ夫の妻は、こちらでも書いているように、優しい人が多いので、夫に離婚を突き付けられて、

妻

はあ?何言ってんの?ふざけんじゃないわよ!!

とブチギレる感じの人はあまりいません。

そして、これまでも

高年収夫
高年収夫

お前が飯食えてんのは誰のおかげだよ。

妻

あなたのおかげよ・・・

みたいなやり取りを重ねる中で、精神的にすっかり支配されてしまっているので、脅しのような離婚要求を受けると、とにかく夫に対する恐怖心が先に立ってしまうようです。

なので、

妻

夫は言い出したら聞かない人だし、要求に応じるしかないのかしら・・・

と思ってしまいがちです。

だけど、現実問題として離婚後のことを考えると、

妻

え・・・私、どうやって生きていけばいいの?

ってなるので、恐る恐る弁護士のもとに相談にやってくるわけです。

妻、開眼

弁護士のもとに相談に行くと、妻はとても驚きます。

なぜなら、今まで屈服するしかないと思っていた夫よりも自分の方が圧倒的に強いポジションにいると教えられるからです。

妻

え・・・そうなんですか?

たいてい、妻の方に浮気をしていたなどの離婚が認められても仕方ないような事情はありません。

そうすると、いくら夫が離婚に応じるように脅しても、妻がOKしなければ、高年収夫は

  • 妻がOKするまで
  • 裁判で離婚が認められるまで

数年単位で婚姻費用を支払い続けなければならないわけです。

しかも年収が高いだけに、場合によっては月額50万円以上とかの金額をいつ認められるともわからない離婚が成立するまでの間、妻に支払い続けないといけないんですよ。

つまり、夫婦間のパワーバランスはこんな感じです。

パワーバランス

別居直後は、夫は今後いつまで続くかわからない離婚成立までの間、多額の婚姻費用を支払い続けるか、妻の言い値でお金を払って離婚に応じてもらうかしか選択肢がありません。

ただ、別居からの年数が経過していくにつれて、裁判をしても離婚が認められる可能性が高まるので、夫が好条件を提示する必要性は低くなります。

もっとも、この間も夫は婚姻費用を支払い続ける必要があるわけですが。

妻の反撃

そんなこんなで、実は自分が夫よりも圧倒的に強いポジションにいることを自覚した妻は、反撃を開始します。

そう、婚姻費用を請求するのです。

高年収夫
高年収夫

は?そんな高い金払えるわけないだろ!ふざけてんのかよ!!

とか言ってもダメです。

調停すれば、調停を申し立てた時点からの婚姻費用が認められます。

しかも、最初に定義したように、ここでいう高年収夫は金融機関とかに勤めている場合が多く、給料の差し押さえとかくらったら大問題なので、調停やその後の審判手続で婚姻費用が決まってしまえば、支払わないという選択肢は取り得ません。

結末は人それぞれ

高年収夫がこの状況を回避するには、なんとか妻が応じる条件を提示するしかありません。

どうしてもすぐに離婚したい、何年も待っていられない、という人は、かなり思い切った条件を提示することがあります。

特に夫が不貞行為をしていたようなケースでは、妻が応じない限りは、短くても5年以上は別居期間が必要になるので、相当思い切った提案をしないと離婚には応じてもらえません。

なので、全財産の8割とか9割を妻に渡す、という提案をすることもあります。

他方で、そこまで思い切る勇気もなく、何年も、毎月多額の婚姻費用を支払い続けるケースもあります。

この点は、結局、

  • 夫の離婚したい気持ちがどれほど強いのか
  • 妻の結婚への執着がどれだけ強いのか

によって、いつ条件が折り合うのか(折り合わずに行き着くところまで行くのか)が異なるので、短期決戦になるのか、長期戦になるのかもケースバイケースです。

高年収夫から離婚を迫られているあなたへ

いかがでしたでしょうか?

どっちに転んでも、高年収夫の妻は、かなり有利なポジションにいます。

それは結局、夫の年収が高いからです。

もし現在、あなたが高年収夫から離婚を突き付けられているなら、夫の年収が高いことに感謝しつつ、どの時点で離婚届が最高値になるのかを見極めることに注力しましょう!

私

脅してくるような高年収夫の言葉に惑わされる必要はありませんので、ご安心くださいね。

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