相手が憎くてどうしようもないときは

こんにちは、リコです。

日々離婚相談を受けていると、相手が憎くてどうしようもない、という心境の人にも多く出会います。

世の中にはひどい人がいっぱい

話を聞いているだけでも、

私

本当にひどいなー・・・

という人がいっぱいいるんですよね。

不倫女
不倫女

ごめんなさい。あなたの夫とはもう別れます。一生会いません。

とか約束しておきながら、

不倫女の本性
不倫女の本性

騙されて、バカな女ね・・・

とばかりに、夫との交際を堂々を続ける人とか、

夫

君とはもう一緒にいられないんだ!離婚してくれ!

と言われて、泣く泣く離婚に応じたら、

夫の本性
夫の本性

実は別の女と子ども作っちゃったんだよな。バレないうちに離婚できて良かったぜ。

っていう事情だったことが後からわかったり、

妻

あなたのこと男として見れないから離婚して?

と言われて、泣く泣く離婚に応じたら、離婚届を提出した直後に、

妻の本性
妻の本性

今から彼氏とデートだから💗

・・・みたいな。

私

ひどくないですか?

法律での解決には限界がある

これらのケースで相談者さんの憎しみが倍増するのは、要するに、嘘をつかれていたからですよね。

ひとつめのケースでは、もう不倫はやめるという言葉を信じて、ここで打ち止めにしようとしたのに、そんな気はサラサラなかったわけで、不倫女を許そうとした妻はバカみたいですよね。

ふたつめとみっつめのケースでは、本来ならば相手は有責配偶者(=離婚の原因を作った配偶者)であり、有責配偶者には、婚姻費用の支払が認められないとか、離婚がしづらいとか、制裁を科すルールがあるので、他方配偶者は有利に離婚協議を進められたはずなのですが、有責配偶者であることを隠されていたので、まんまと相手の思うとおりに離婚に応じてしまったというわけです。

つまり、不倫されていただけでも悲しいのに、その上騙されていたことに後から気づくわけですから、ショックも倍増するわけです。

元妻
元妻

なんとかして、復讐してやりたい!!

って思うのも無理ないと思うんですよ。

だけど、実際問題、法律上できることって、慰謝料請求するくらいしかないんですよね。

それで、慰謝料請求するとしても、

  • そもそも今まで不貞の事実を知らなかったわけだから、今から証拠を集めないといけないし、
  • でも今から集めた証拠は離婚後のものになるし、
  • それで相手に請求するとしてもせいぜい100万円くらいしか取れないし(離婚に応じる前なら、もっと多額の金銭を支払わせることが可能だったかも)、
  • 何より離婚した後も、元妻・元夫のことを考え続けないといけないし・・・

という感じで、コスパが非常に悪いんですよね。

なので、我々としてもできることが少なくて、申し訳ない気持ちになります。

お天道さまは見ている

私がとても尊敬している大好きな弁護士は、こうやって相談者さんが憎しみでどうしようもなくなっているとき、

ベテラン弁護士
ベテラン弁護士

お天道さまは見ているからね。そんな女は、あなたが仕返ししなくても勝手にこれから先不幸になっていくから、あなたが自分の手を汚すことないのよ。

と言っていました。

若干スピリチュアルっぽいですが、それでも人生の大先輩が言うと、説得力があるなあ、と。実際に、相談者さんもすごく元気づけられたようで、それ以降、格段に明るくなっていきました。

なので、同じように憎しみに支配されてしまっている方から相談を受けたときは、この言葉を引用する形でお伝えするようにしています。

もちろん、それですぐに心が晴れるわけではないと思いますが、少しでも前向きに考えを切り替えられるお手伝いができたらな、と思っています。

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