こんにちは、リコです。
いよいよ日本でももうすぐ(令和8年4月1日から)離婚後の共同親権が導入されますね!
これまで敢えてこのブログでは、共同親権については言及していなかったのですが、そろそろ導入までまもなくなので、導入前の今のうちに、勝手な雑感や予想などを書いておこうかと。
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親権制度
これまで日本では、離婚する際に必ず父母のどちらか一人だけを親権者と定めなければならないとされていたのですが、諸外国では共同親権が主流なこともあり、日本でも、令和8年4月1日から離婚後も共同親権が選択できるようになりました。
共同親権って広まるのかな?
これってどうなんでしょう?
共同親権導入の理由や経緯やリスクなど難しい話は法律事務所の記事などに譲るとして、実際、どのくらい離婚後も共同親権を選択する人たちがいるんでしょうかね?
日々離婚事件を取り扱っていると、

親権を譲りたくない!共同親権が導入されるまで、離婚を先延ばしにしたい!
という要望も話には聞くのですが、いつも思うのは、

⋯今現在、お二人は離婚していないので、あなたは親権者ですよね?
親権者らしいことできてます?
子どもに会えない、子どもから会うことも拒否されている状況で、親権にこだわる意味あります?

・・・・・・。
みたいな。
肩書だけの親権者って意味あるのかなって。
もちろん子どもが小さいうちはともかく、ある程度子どもも大きくなって以降は、親権にこだわるよりは、とにかく子どもとの信頼関係を強固にすることが最優先だと思うんですよね。
もちろん、法律事務所に頼らなくていいような、離婚後も上手に役割分担していける人たちの間では、共同親権がうまく機能するケースもたくさんあると思うんですけどね?
我々が日々扱うような紛争性の高い事案の場合、仮に共同親権を求めても、高葛藤(夫婦の仲が悪すぎて共同とか無理でしょ、みたいな状況)ということで共同親権が認められないケースもそれなりにありそうだな、と。

ちなみに、離婚後の共同親権が導入されたからといって、原則共同親権になるわけではありません。DVがあるケースとか、絶対に共同親権にしたらヤバイよね、という一部の事案については絶対に単独親権としなくてはならず、それ以外の事案は事案に応じてどちらがいいか判断する、という建付けになっています。
なので、我々が扱うようなケースでは、そこまで広まらないんじゃないかなー、というのが当面の予想だったりします。
共同親権が向いてそうなケース・向かなそうなケース
もっとも、夫婦間の仲がめちゃくちゃ悪くても、

この人たちは共同親権、うまくワークするのでは⋯
と思うこともありまして。
共同親権が向いてそうなケース
私の独断と偏見によると、ずばり
感情と理屈を切り分けられる人々
感情よりも子どもにとっての最善を優先できる人々
は共同親権に向いていると思います。
離婚相談を受ける中でも、
夫のことは連絡取るのも嫌ですけど、でも子どもは夫にも懐いているので、そこは割り切ってちゃんと会わせてあげないといけませんよね。
とか、

妻と子の生活に必要なことなら応じます。
とかいう感じで、例えば面会交流(これも令和8年4月1日以降は親子交流という名称になります。)とか、荷物の受け渡しとかで不必要に揉めない夫婦については、

共同親権になってもうまく役割分担してくれそう⋯
とか思いますよね。
相手に対する感情は一旦措いておいて、子どものために必要なことなら協力し合える関係。
これができるかどうかですよね。
共同親権が向かなそうなケース
反対に、
感情と理屈を切り分けられない人々
子どもにとっての最善よりも自分の感情が優先してしまう人々
が共同親権になったらきっと悲劇だと思うんですよね。
例えば、離婚相談の際に、
まじで夫と関わるのとか一切無理なんで!子どもにも絶対会わせたくないです!子どもは会いたいと思ってるかもしれないですけど、無理なものは無理!
とか、

俺にも生活あるんで。子どもが学校行けなくても、俺よりあいつを選んだ子どもの責任でしょ。
とか言うような方々だと、

共同親権になったら悲惨そう⋯
とか思っちゃいますよね。
選択は慎重に
そう考えると、これまで以上に、自分や相手の性格等も踏まえて慎重な選択が必要になってくると思うんですよね。
安易に、

親権をどっちにするかで揉めるの面倒だから、とりあえず共同親権にしておこう!
と共同親権を選択したら、感情としては相手と関わりがあること自体生理的に無理なのに、離婚後も連絡を取らないといけなくて、
せっかく離婚できたのにこれじゃ何の意味もないじゃない!
みたくなるかもしれないし、
逆に、
離婚後も共同とか絶対嫌!あり得ない!
とか思ってても、ちょっと冷静になって別居中の状況等を振り返ってみると、
面会交流については代理人入れずに連絡取り合ってるけど、約束はきちんと守ってくれるのよね。
子どもも懐いているし、共同親権にした方が、親としての責任をきちんと果たしてくれるかも?
夫は教師だし、将来的に子どもの進路とかは夫に相談してもらった方がいいかも。
とか思って、共同親権の方がいいのかも、と思うこともありそうですよね。
感情コントロールの程度が鍵?
結局は自分も相手も、どのくらい感情コントロールができるのかによるのかもしれません。
ある程度感情コントロールができて、相手と冷静にやり取りができる父母であれば、共同親権で問題ないと思うんですよ。
そう考えると、共同親権の浸透度合い=どれだけ感情コントロールできる人がいるのかってことになって、共同親権が広まっていくほうが、成熟した人の多い社会になっていくってことなんですかねー
最近では、離婚したら子どものことは知らない、みたいな、相手に責任を押し付けようとする発言を耳にすることも多く(夫側からも妻側からも)、悲しい気持ちになることが多いのですが、一組でも多くの家族が、感情コントロールに習熟して離婚後も子どものために協力していけたらいいのにな、と思う今日このごろです。

この記事ではざっくり共同親権という言葉を使いましたが、実際には、子育てのこの部分は父の担当、この部分は母の担当、というように、きめ細やかに役割分担を決められるような法改正になっています。

