こんにちは、リコです。
離婚に向けた話合いの最中には、至る所で意地の張り合いが勃発します。
離婚準備はやることがいっぱい
離婚するということは、これまで一緒に生活していた夫婦が他人に戻り、別々に生活をするということなので、当然のことながら、財産分与や養育費といった離婚条件を決める以外にも、やることはたくさんあります。
例えば、
- 荷物の引き取り
- 鍵の受け渡し
- 各種公共料金の引き落とし先の変更
- 保険の契約者変更
- 共有口座、共有PCなどの整理
などなど。他にもたくさんあると思います。
こうした細々とした手続は、婚姻費用の支払等とは違って、相手にその実行を強制できるものではありません。
なので、相手にやってもらう必要がある手続は、お願いベースで相手に頼み、やってもらうということになります。
堂々巡り
お互いに離婚するということで意見が一致している場合には、こうした細々とした手続も、離婚に向けたステップのひとつなので、お互いに淡々と、頼まれればやる、といった感じで、特に問題になることはありません。
ですが、どちらかが離婚したくない場合、離婚に向けたステップを踏むというのは不本意なことなので、手続に協力してくれないことがあります。
それでも協力してもらえないと困るので、何度も頼み込んだり、こちらも相手の要望を受け入れたりして、なんとかお願いを聞いてもらおうと頑張ります。
だけど、それが無理な夫婦もいまして・・・
妻は夫にある手続をしてもらえないと、すごく困る状況にいるのですが、夫は妻が自分の大事なものを返してくれないので、ヘソを曲げて、その手続をしてくれないのです。
夫にとっての大事なものは、妻にとっては持っていても仕方のないものなので、返せばいいのにと思うのですが、妻は断固として返しません。
ここ数か月、ずっとこんな状況です。
早く手続をしてください。
手続にはあれが必要です。返してください。
手続にはあれは必要ありません。いいから早く手続してください。
あれがないので手続できません。返してください。
あれがなくても手続ができることは確認済みです。早く手続してください。
あれを返してくれたら手続します。
あれを返す必要はありません。早く手続してください。
手続にはあれが必要です。返してください。
・・・いつまで続けるの?このやり取り・・・
しかも悲惨なことに、この手続を、代理人同士が、
FAX
でやるんですよ。。。
法曹界はまだまだとてもアナログでして。。。よく使うんですよ、FAX。。。
ええもう、面倒くさいったらありません。
メール1通送るのとは面倒くささが全然違います。
そんなわけで、もう数か月前からずっと、このやり取りが開始されたその時から、
あれ、返した方が良いですよ。持っていても意味ないし。手続してもらえないと困るし。
って、言い続けてるんですけどね。。。
一体いつまでこの夫婦は意地を張り続けるのでしょうか。。。
ちなみに、なぜ妻が頑なにあれを返したがらないのかは、私にもわかりません。恐らく、あれを返したところで夫が必ず手続をしてくれるという保証がないので、返し損になるのが嫌なのかもしれません。
確かに、あれを返したからといって、確実に手続をしてもらえる保証はないですが、返さないと絶対に手続をしてもらえないことは明らかなんですけどね。。。
最近は、私も諦めモードで、思う存分意地を張らせてあげるのも、代理人の務めなのかもしれないな、と思う今日この頃です。。。
最終的には、私のボスがものすごい手腕(?)を発揮して、あれを返さずにこちらの要求を押し通すことに成功しました。すごいけど、真似できない・・・