こんにちは、リコです。
妻からの離婚相談を受けるときに、
なんか毎回これ言ってるなー・・・
ということがありまして。
なので、この記事では、毎回言う必要があるほど理解されていないことについて書いてみようと思います。
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毎回伝える言葉
私が妻からの離婚相談で毎回何を言っているかというと、
離婚したら、経済状況は確実に今よりも悪化するんですよ。
ってこと。
そりゃそうですよね。
今までは二人の(夫の)収入で生活していたのに、今後は夫の収入が入って来なくなるわけですから。
え・・・当たり前じゃん?
とか思うじゃないですか。
でも意外とそうでもないみたいなんですよ。
離婚相談でありがちな風景
よくあるのはこんな感じ。
離婚したいんです!!
そうなんですね。
離婚条件としてはどんなことをお考えですか?
慰謝料は請求したいです!
ふむふむ
子どもには最高の教育環境を与えたいです!!
なるほど
家には住み続けたいです!!!
そうですか・・・
どうですか?
なかなか都合のいい条件だと思いませんか?
実際問題、こんな条件が通るケースなんて限られてるわけですよ。
ちなみに、上記の場面を私の内心も併せて再現するとこんな感じ。
離婚したいんです!
そうなんですね。
離婚条件としてはどんなことをお考えですか?
慰謝料請求したいんです!
ふむふむ
慰謝料なんて、せいぜい100万円前後にしかならないけど。どんなに高額な場合でもMAX200万円くらいの話だし。てゆーか、そんな理由じゃそもそも慰謝料なんて認められないよ・・・
子どもには最高の教育環境を与えたいです!!
なるほど
最高の教育環境って何?インターナショナルスクール?その学費どこから出すのよ。現在の教育環境を維持したいとかならまだしも、子どもまだ0歳でしょ?将来の学費についてなんて今約束できるわけないじゃん。そもそも私学加算だって私立に行くことについて相手の同意がないと認められないのに、そんな先のこと今から相手が同意なんてするわけないよね。せいぜい認められるのは算定表の金額くらいだよ。あなたと夫の収入状況ならせいぜい月額5万円くらいよ・・・
家には住み続けたいです!
そうですか・・・
いやいや、無理に決まってるでしょ。残ローン3000万円も残ってるんでしょ。どうやって払うのよ。あなた今働いてないですよね?てゆーか、そもそもローンの借換え認めてもらえないでしょ。どうすんの?しかも査定額が7000万円?てことは、自宅取得するなら、夫に代償金で2000万円払わないといけないじゃん。え、でもあなたの貯金は100万円だけなんでしょ?親にも頼れないんでしょ?無理無理無理。完全に詰んでるじゃん・・・
みたいな。
でもまあ心の声をそのままダダ漏れさせるわけにも行かないので、一通りお考えを伺った後に、
大変申し上げにくいんですけど・・・
みたいに切り出して、なるべく言葉を選んで丁寧に心の声をお伝えしていくわけですよ。
その際に、そもそも論的に
これだけは確かなんですが、離婚したら、確実に今よりも経済状況は悪化します。なので、今と同じ水準を維持するというのは、無理なんですよ・・・
という形でお伝えすることになるわけです。
離婚したければ・・・
やっぱり、離婚したいと思うということは、何かしら相手に不満があるわけで。
どうしても、
あいつが悪い!だから、私の要求を受け入れるべき!!
みたいに考えちゃうと思うんですよ。
だけど、残念ながら、こうした感情が反映され得るのは、そもそも金額が小さい慰謝料のみで、
たとえ夫が不倫してたとしても、それによって婚姻費用や養育費が増えることはないし、
たとえ夫が不倫してたとしても、それによって財産分与で2分の1よりも多い金額がもらえることにはならないんですよ。
ここに感情と実情のずれが発生するわけですね。
しかも実際には、離婚を求める側の方がパワーバランス的に弱いことが多いので、強気な条件を提示しても、「だったら離婚になんて応じるわけないじゃん」ってことになっちゃいがちなんですよね・・・
もちろん不倫してる夫が金持ちで、しかもすぐに離婚したがってる場合には、いっぱいお金取れますけどね笑
なので、現在夫との離婚を考えている方は、
- 自分の考えが、現在の水準維持を当然としていないか
- 離婚したら今よりも経済状況が悪化することを前提とした見通しが立てられているか
を一度見直してみることをオススメします。
その上で、具体的に離婚後の生活プラン(夫から受け取る金額がない前提でのプランが望ましい)を思い描いてみましょう。
そうすれば、実際に離婚協議に臨むときにも、心に余裕が出てきて、結果的に良い条件が引き出せるのではないかと思います。
応援しています!