こんにちは、リコです。
弁護士に依頼を断られることがある、ということは、あんまり考えたことがない人が多いと思います。
弁護士なのに、依頼を受けてくれないなんてこと、あるの?
みたいな。あるいは、
金が欲しいに決まってるんだから、当然に依頼は受けるもんでしょ。
みたいに思われてるのかな、と感じることもあります。
だけどね、
弁護士だって人間だし、受けたくない仕事だってそりゃあるんですよ!
しかも、委任契約って、基本どっちからでもいつでも解除できるんですからね!
と言いたいことも結構あるわけで。
そんなわけで、この記事では、弁護士に依頼を断られる人の特徴について、完全に独断と偏見に基づいて書いてみたいと思います。
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おことわり
仕事を受ける際の許容度は、それぞれの弁護士によってさまざまです。
経験年数や性格、好みなどによって、全然違います。
私は離婚事件に関していえば、そこまで経験年数が長い方ではないですし、かなり耐性が低い自覚があるので、私が
絶対嫌!!!絶対絶対依頼受けたくない!!!
と思うような人でも、もっと器の大きな弁護士であれば、普通に依頼を受けるということも全然あります。
そんなわけで、ここであげる特徴は、完全に私の独断と偏見に基づいています。
なので、もしこの特徴に当てはまる方がいらっしゃったとしても、より器の大きな弁護士は探せばいくらでもいると思いますので、ぜひご自身にぴったり合う弁護士を探していただければと思います。
・・・共感してくれる弁護士は多い気がするけど。。。
特徴その1 絶対的保証を求める
絶対離婚したくありません!
いや、もうこれだけ別居期間長かったら、無理でしょ。。
絶対損したくありません!
お互い譲り合って妥協点を見つけていく作業なんだから、無理でしょ。。。
そもそも何をもって「損」なのかもわかんないし。
絶対にこの条件で離婚してください!
相手がOKしてくれるかなんて、わかんないよ。。。
・・・そりゃ気持ちはわかるんですよ?
安くないお金を支払うわけですから、それに見合った対価を要求したくなるのは当然だと思います。
だけど、そもそも弁護士というのは、
絶対に勝てますよ!
とか、依頼者に有利な結果を保証しちゃいけないって決められているのです。
なので、絶対的保証を求められても、応えることができないんですよ。
しかも、離婚手続においては、くどいようですが、裁判手続以外は、基本的には話合いです。
相手がこちらの要求に応じてくれればいいですが、絶対的保証を求める人は、
この条件だけは絶対に死守してください。そうしたら、他の条件は譲歩してもいいです。
とはならず、
相手には1ミリも譲歩したくないです。
という場合が多いので、合意なんかできるわけないんですよ。
さらに、離婚事件では、財産分与の方法や婚姻費用の算定方法など、だいたいのルールは決まっていても、明確に決められていない、というものが非常に多く、裁判官の裁量がとても大きいんですよ。
だから、裁判官が交代した途端に風向きが変わる、なんてこともよくあるわけです。
不貞行為を認めて欲しければ、もっと立証してよ。
え・・・?前の裁判官は、当然に不貞は認められる前提で話を進めてくれてたのに・・・!
みたいな。
だけど、こういうことを伝えると、
そこをなんとかするのがあんたの仕事でしょ?
とか言われたりするわけで。
・・・。あ〜嫌。もう絶対仕事受けたくない。。。
通常は、依頼を受ける際のリスクについて説明していく中で、たいていの人は、
そうなんですね・・・
となって、
- 絶対的保証は得られないことを理解して依頼するのか、
- 自分にとってより良い弁護士を探すべく依頼をやめるのか、
の二択になっていくのですが、絶対的保証を求める人に限って、なぜか依頼する気満々だったりして。
こちらも危険信号を感じ取っているので、粘り強く、
絶対に勝てるというお約束はできないですよ。
と言い続けると、だいたい怒って帰って行かれます・・・
でも、この状態で依頼を受けたとしても、お互いにいいことなんて、ひとつもないと思うんですよね・・・
特徴その2 金さえ払えばなんでもやると思っている
滅多にいないですが、全くいないわけでもないのがこんな人です。
こういう人は、弁護士に依頼するという意識じゃなくて、自分の手足として使うという意識なので、
- アドバイスを聞かない(自分の思うとおりに動くことを要求する)
- 弁護士が自分以外の人の仕事もしているということを理解しようとしない
という特徴があります。
だから、
金払ってんだから、これやれよ。
それ、違法だから無理です!
返信が遅すぎるんですけど!私からのメールは常に5分以内に返信してください!もちろん土日もね!
え?まだメール来てから10分しか経ってないのに?期日とかで普通に数時間対応できないことだってあるのにどうすれば?てゆーか、土日は休みたいんだけど・・・
今すぐ相手方代理人に連絡して、昨日妻が夕食に何食べたか確認してください。
それ、なんの意味があるわけ?
特に意味はないです。でも意味があるかないかは確認してから私が決めます。とにかく確認してください。
意味ないことさせてんじゃねーよ!!!
みたいなことが起きてきます。
この手の人々は、依頼を受ける段階では、ある程度こちらの話に理解を示すかのような態度を取り、正式に依頼をした後に徐々に本性を表してくるので、しばらくしてから、
・・・ほんのり嫌な予感はしてたけど・・・やっぱり受けるんじゃなかったー!!!
ってなります(泣)
特徴その3 最初から報酬を値切ろうとする
弁護士報酬は、昔は統一されていましたが、現在は、それぞれの弁護士が自由に決められるので、事務所によって違ったりします。
なので、報酬の説明を受けた際に、
高すぎるな・・・
と思ったら、もっと安いところを探してもらえばいいと思うんです。
もちろん、その人の事情を聞いて、
今すぐその金額は支払えないんですけど、それでもどうしてもこちらの事務所にお願いしたいんです!
とか言われたら、こちらも可能な範囲で、分割払いにするとか、支払時期を遅らせたりするとか、条件を変更するとか、対応することもないわけではありません。
だけど、例えば、支払を待って欲しいとかいうように、決められた報酬を支払いたいけど今は無理、というのではなくて、最初から金額を下げようとする人は、個人的に警戒してしまいます。
こういう人って、例えば、手続の途中で、自分の意向と異なる事態が発生したりとかすると、必ずそういうことをネタに減額を要求してきたりするんですよ。。。
あとは、ギリギリまで弁護士に手続をさせておいて、終了直前で、
報酬金払いたくないので、契約解除します♪
って言ってきたり。。。
これは個人的見解ですが、仕事をしていて一番嫌なのは、報酬のことで依頼者と揉めることなんですよ。。。
そして、このように最初から報酬を値切ろうとしてくる人は、そのリスクが高い気がするのです。。。
なので、最初の段階で、最終的に報酬のことで揉めそうな未来が垣間見える相談者だと、
他にもっといい事務所があると思いますよ!(うちに来んな!!)
って言っちゃいます😅
まとめ
私の独断と偏見に基づく、弁護士に依頼を断られやすい人の特徴は、
- 絶対的保証を求める
- 金さえ払えばなんでもやると思っている
- 最初から報酬を値切ろうとする
です。
絶対に離婚に応じない人なんかは、1つ目に当てはまりますね。
これは、「他人は変えられない」ということを受け入れられない人、という言い方もできるかもしれません。
もちろん、依頼をする側に選択権があるのは当然なのですが、
弁護士にだって、依頼者を選ぶ権利はあるんですよ!
と言いたい時もあるわけで。
両思いな感じで依頼を受けられれば、それがベストなんですけどね。