こんにちは、リコです。
離婚のタイミングを考える上では、相場変動を意識することも重要になります。
特に2020年は、コロナショックとその後の株価・不動産価格の上昇により、離婚するタイミングによって明暗が分かれる形となりました。
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財産分与と相場変動
財産分与は、婚姻期間中に二人で増やした財産(共有財産)を半分に分けましょう、という制度ですが、どの財産を半分にするかについては、別居開始時点に存在するプラスの財産の離婚時点の価値で判断します。
そのため、株式や不動産等、価格が変動する財産を多く有している場合には、いつの時点で離婚するかによって、財産分与の金額が大きく変わってくるのです。
2020年3〜5月頃
まさにコロナショックにより、株価は見る見る急落し、不動産価格も一時的に落ち込みました。
この頃は、株式等を多く保有している夫の代理人をしていたので、毎日のように株価をチェックしては、
やった!また下がった!もっと下がれ〜!!
と思っていました。
空売りしまくっている人って、こういう心境なんでしょうか?
幸いこの方は、株価の下落傾向が続いている間に離婚が成立したので、かなり分与額を減らすことができましたが、訴訟が長引いていたら、分与額は相当多額になっていたと思います。
逆に分与を受ける側の代理人をしているケースでは、株価は下がるし不動産価格も下がるし、財産分与から話は逸れますが、そもそもコロナショックで商売がうまく行かないからと婚姻費用の減額を要求されるし、踏んだり蹴ったりな時期でした。
2020年12月現在
だけど、その後の株価や不動産価格は、現在に至るまで上昇傾向です。最近も、都心の不動産価格が高騰しているというニュースをやっていました。
実体経済は間違いなくコロナ禍で痛んでいるはずですが、株価も上がっていますよね。
最近、離婚が成立した方は、まさにこの恩恵を受けました。
長年夫のモラハラに耐え続け、決死の覚悟で別居を敢行してから早数年、1日も早い離婚を望んでいましたが、
離婚する気は一切ありません!
という夫の徹底抗戦に遭い、訴訟提起から約2年経過し、この度やっと離婚が成立しました。
そして、夫が都心にマンションを保有し、株式等の財産もあったので、全てにおいて値上がりの恩恵を受けることができ、最終的に、訴訟提起時点では考えられなかった大金を受け取って離婚することができました。
モラハラ夫はギリギリまで自らの財産を開示しないことが多いので、訴訟提起時点では、夫がどの程度財産を有しているのか全然わからなかったのです。
3月頃には、夫の代理人から、
コロナの影響で不動産価格が下がっています。
という主張が出されたのですが、夫が離婚を拒否してウダウダしている間に妻側でも再度査定をしたところ、当初妻側で取得していた査定よりも大幅に価格がアップし、最終的に財産分与額も大幅に増えました。
・・・夫がおとなしく離婚に応じていれば、分与額の捻出にあんなに苦労しなくても良かったんですけどね。
2021年は・・・?
実体経済の状況からすると、
このまま株価や不動産価格が上昇を続けると考えるのは難しいのでは・・・?
という気がしますが、相場変動なんて、実際には誰にも分かりません。
だけど、なんとなく動向を見ておいて、
暴落来る気がする・・・今のうちに良い条件で離婚に応じよう!
暴落来る気がする・・・暴落が来たタイミングで離婚に応じよう!
といった形で、離婚する時期の判断材料の一つにするのも良いのではないかと思います。
自分が離婚したい側であれば、なかなかタイミングをコントロールすることは難しいと思いますが、自分が離婚を請求されている場合には、相場の状況も考慮して、なるべく有利な時期に離婚することをオススメします。