こんにちは、リコです。
私が尊敬するリベラルアーツ大学の両学長は、様々な場面で、しょっちゅうこう仰っています。
相場を知るのは大事やで〜
離婚事件においても相場を知るというのは大切です。
お客様からすると、
問題になってるのはうちのことなんだから、他人の家族のケースなんてどうでもいいわよ!
と思われるかもしれませんが、やはりお客様自身にとっても、相場を知ることにはメリットがあると思うのです。
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相場を知るメリット
メリットその1:知らずに損することを防げる
ちゃんと知っていたら、こんな不利な条件で離婚を受け入れたりしなかったのに・・・
弁護士を入れずに離婚するケースでは、こういうことがよくあると思います。
私が遭遇するのは、二度目の離婚のご相談に来られた方に一度目の時の状況を聞いたり、離婚した後にご相談に来られたりするケースです。
だけど、すでに離婚した後のご相談で、やっぱり相場よりも不利だった点をカバーしたいと言われても、状況的に難しい場合が多いんですよね。
事前に相場を知っていれば、相場よりも悪い条件で離婚に応じてしまうということは防ぐことができます。
メリットその2:相場よりも良い条件の時に幸せ・感謝を感じることができる
例えば、相手が相場よりも多く婚姻費用を支払ってくれることになった場合に
そんなの当然じゃない。
と思う人と、
ありがたいな。
と思う人、どちらが幸せでしょうか?
例えば、子どもには毎週末会いに来ていいよ、と言われた場合に
親なんだから、そんなの当たり前だろ。
と思う人と、
ありがたいな。
と思う人、どちらが幸せでしょうか?
やっぱり、後者の方が、心が穏やかになれるし、幸せを感じられると思うんですよね。
メリットその3:話し合いで解決しやすくなる
そして、離婚事件においては、こうした小さな感謝が意外と大事だったりします。
というのも、離婚事件においてポイントとなる要素は一つではありません。婚姻費用、養育費、財産分与、面会交流などいくつかポイントがあります。
そのうちの一つのポイントでこういった感謝を感じられるようになると、
あっちは譲ってもらったから、ここは譲ってもいいかな。
という気持ちになれたりするわけです。
そうすると、離婚条件の調整もしやすくなるので、話し合いで解決することができるようになります。
「【離婚裁判】勝ちすぎてもダメ」という記事でも書いたのですが、離婚事件においては全部自分の要求を通そうとすると返って不本意な結果になることがあります。
子どもがいる場合には、離婚後も関係が続いていくわけですから、やっぱりなるべく円満に話し合いで解決できた方がいいですよね。
離婚事件における相場感
そんなわけで、離婚事件における相場というのはザックリこんな感じです。
婚姻費用・養育費
双方の年収ベースで、算定表をもとに決まる金額です。
一方の年収が2000万円を超える場合には、別途計算が必要になります。
一方が専業主婦(主夫)で無収入の場合でも、働けない特別な事情がない場合でなければ、100〜120万円の収入がある前提で計算されます。
財産分与
原則的に、別居開始時点の双方の財産を合算し、それを2分の1ずつ分け合うことになります。
夫婦で増やした財産が分与対象なので、親から贈与されたり相続したりした財産は含まれません。
慰謝料
一方の不貞行為が原因で離婚に至った場合で、高くても200万円、多くは100〜150万円程度というイメージです。
不貞行為以外のケースでは慰謝料が問題になること自体がレアな印象です。
面会交流
月に1回、2、3時間程度といったところです。
もっと増やすべきだという議論はずっと出ているようですが、現状はこの程度が多い印象です。
まとめ
相場をザッとあげると味気ない感じがしますが、離婚を検討している方であれば、知っておいて損はないと思います。
- 婚姻費用・養育費:算定表の金額
- 財産分与:別居時財産の2分の1
- 慰謝料:100〜150万円程度
- 面会交流:月1回2、3時間程度
相場を知った上で、満足できる離婚を目指しましょう!