こんにちは、リコです。
時間とお金、あなたはどちらが大切ですか?
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離婚協議は決断の連続
日々離婚事件を扱っていると、
依頼者さんは、常に時間とお金のどちらを優先するか?の決断を迫られているなー
と感じます。
まあ、迫っているのはたいてい代理人である我々なのですが。。。
例えば、自分が不貞行為をしてしまって離婚したい人に対しては、
このままだったら、相手がOKしない限り、あと10年は離婚できないですよ?
それが嫌だったら、相手の言い値でお金を渡すしかないですね。
時間とお金、どっちを優先します?
とか、
離婚したくてたまらないけど、相手が全然応じてくれないという人には、
このまま調停やって、裁判やってってなると、早くても2年くらいはかかってしまうと思います。
例えば、しっかり裁判まで手続を進めれば、あなたはそれなりに財産分与を受け取れますが、財産分与を放棄するから今すぐ離婚に応じて、といえば、相手が提案に乗ってくる可能性はありますよ。
時間とお金、どっちを優先します?
とか。
他にも調停委員の提案を受け入れるかどうか決めるときや、控訴や即時抗告をするかどうか決めるときなど、常に時間とお金のどちらを優先するか?という観点からの判断が求められます。
控訴と即時抗告は、どちらも第一審の裁判所の判断に不服がある場合に高等裁判所に不服を申し立てる制度です。
離婚とお金 どちらを優先すべき?
ここはもうその人の価値観次第の問題になってくるので、他人が口出しできることではないのですが、一般論としては、時間を優先できる人の方がトータルで見ると幸せな選択になっているように思います。
それはなぜかというと、
お金を優先する=時間をかける=徹底的に争う
という図式が成り立ちやすいからです。
時間をかけたら必ずお金が増えるのかというと、必ずしもそういうことではないのですが、それでも時間をかければ今よりもお金が増えるかも、と思って争いを続けることが多いので、このような図式が成り立つことになるのです。
だけど、実際には、時間をかける場合、それに伴って弁護士費用も追加で必要になったり、争った結果金額が上がるどころかむしろ下がったりすることもあるので、お金を優先したつもりが時間もお金も無駄になった、という展開が待っていることも少なくありません。
だから、時間を優先できる人の方が幸せな選択になっていることが多いんですね。
逆の選択をするとこんなことになってしまいます。
決めたらきちんと伝える
意外と大事なのがここです。
時間とお金のどちらを優先するのか、決断をしたら、それをきちんと自分の代理人に伝えましょう。
伝えない人なんている?とか思うのですが、実際ご相談に来られたお客さまで、
代理人に任せていたら、私の思いと真逆の方向に行ってしまって・・・
という方がいまして。具体的に事情を聞いたら、
私はある程度お金はもらわなくても一刻も早く離婚したかったのですが、代理人の先生は私がお金も全部取りに行くと思っていたらしくて・・・
とのこと。
ご自身では、明らかにお金よりも時間を優先したいと思っていたのに、代理人の弁護士には伝わっていなかったのですね。
ここは意外とちゃんと伝えないと、伝わらないかもしれません。中には、
時間がかかった方が、日当もたくさん発生するし、依頼者が多くのお金を受け取って私の成功報酬も増えるわ・・・フフフ
みたいな、自分の報酬のためにお金を優先しようとする弁護士もいないとも限りませんからね。
決めたら後悔しない
ここも大事です。
特に時間を優先した人に当てはまります。
お金を優先した場合には、徹底的に争って結論が出て、実は時間をかけるほどには金額が増えなかった、という場合にも、もうすでに時間は経ってしまっているので、後の祭りという感じなのですが、時間を優先した場合には、戦えばもっとお金がもらえたかも、という思いがつきまとうので、人によっては、二言目には、
私は財産分与を諦めたのに!!
みたいに言う人もいます。
最近も、すぐにこんなことを言っては、相手を攻撃する人がいて、
いや自分が時間を優先したいって言ったんじゃん。困ったな。。。
と思っていたのですが、私の尊敬する弁護士が、こんな良いことを言っていました。
一度決めたらね、その選択が最良だったって思えるように、行動しないとダメなのよ!
・・・なんて素晴らしいお言葉なんでしょう・・・!!
結局後から振り返ってみても、どちらの選択が正しかったかを検証することなんてできません。
お金を優先した場合に過ぎていった時間は取り戻せないし、時間を優先した場合には、それ以上争わなかったんだから、争ったらいくらになっていたかはわからないですもんね。
だったら、自分の選択が正しかったんだと思えるように、前向きに行動していくしかないですよね。
そんなわけで、
またこういうこと言う人が出てきたら、私もこの言葉を伝えよう!
と心に誓ったのでした。
まとめ
離婚協議中は常に時間とお金のどちらを優先するのか、決断の連続です。
決断をしたら、それをきちんと自分の代理人に伝えましょう。伝えないと、代理人は、お金を優先した弁護活動をしてしまいがちです。
また、決断をしたら、基本的にはその決断が正しかったかを後から検証することはできません。一度決断をしたら、その決断が正しかったのだと胸を張って言えるように、前向きに行動しましょう。
・・・考えてみたら、離婚協議中だけでなく、人生のあらゆる場面に当てはまることですね。
私も日々正しい決断ができるように精進します。
人生は決断の連続!
あなたの決断がベストなものだったと言えるように、がんばって行動していきましょう!
応援しています!