こんにちは、リコです。
最近、離婚相談で、
価値観が違いすぎると、喧嘩も成立しないんだなー
と驚くことがあったので、今回はこのことについて書いてみようと思います。
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緊急の離婚相談
離婚相談は、通常事前に予約を入れてもらうのですが、突然子どもを連れ去られたとか、突然裁判所から呼出状が届いたとか、緊急性の高い場合には、当日に相談の予約が入ることもあります。
このときもそうでした。
ご相談者さまは、非常に焦っている様子で、
私、どうしたらいいんでしょう・・・
と動揺しながらご相談に来られました。
ですが、ご相談内容を聞いた私の反応は・・・
・・・一体何をお悩みで???
という感じ。
夫婦の現状
話を聞いてみると、こんな感じでした。
ご相談者さまの夫は超絶マイペースで自分の目標、成し遂げたいことに一直線。
それを邪魔しない限りではご相談者さまに対しても好意的だけど、邪魔されるとブチギレる。
・・・という状況下で、ご相談者さまは夫の目標を邪魔しようと一生懸命でした。
夫は私が邪魔すると、ものすごくキレるんです!
・・・邪魔しなければよくない?
だって、このご夫婦は共働きで経済基盤がしっかりしていて、仮に夫が自分の目標に向かって突き進んだとしても、経済的にはなんの問題もない状況なんですよ。
だったら、邪魔しなければよくない?って思うじゃないですか。
だけど、ご相談者さまは、邪魔せずにはいられないんですよ。
というのも、ご相談者さまは、とても常識的で社会的な方で、家族とはこういうもの、夫婦とはこういうもの、という思いがとても強いのですが、ご相談者さまの描く家族像と夫の目標が相反するんですよ。
最初のうちは、ご相談者さまも夫の目標を応援していました。
だけど、ご相談者さまがもうこの辺でいいでしょ、と思うレベルを超えて夫が目標に突き進むので、
まだやるの?もうそれ以上必要ないでしょ!もっと家族にも向き合ってよ!!
となってしまい、どうしても夫の邪魔をしてしまうようになってしまったのです。
ちなみに、夫の目標というのは、最終的な一つの目標があるというよりは、いわゆる資格マニアのように、この目標をクリアしたらこれ、次はこれ、といったような感じで、ご相談者さまも夫が最終的にはどこを目指しているかわからない状況でした。
そうすると、それぞれから見た景色は恐らくこんな感じです。
夫は超絶マイペースなので、常に自分の目標達成最優先。
これまでは特に邪魔もされなかったのに、最近妻が邪魔してくる。
なんで邪魔すんだよ!!
邪魔されなければ、特に妻に不満はないので、夫婦仲は悪くないと思っている。
妻は夫が目標に向かうことが受け入れられない。
どうしても邪魔しようとしてしまう。
すると夫がキレるので、
夫に怒鳴られてばかり。もう離婚するしかないのかしら・・・
と思い詰める。
(自分が邪魔しているからキレられていることに気づかない)
夫にキレられた次の日の朝、夫に普通に話しかけられると混乱する。
(夫からすると邪魔されていないので、特にキレる理由がない)
価値観が違い過ぎると喧嘩もできない
いかがでしょうか?
これ、喧嘩になってないですよね?
完全にご相談者さまの一人相撲なんですよ。
勝手に夫の邪魔をしてキレられて、勝手に悩んでいる。
・・・だったら、邪魔しなければ良くね?
って思いますよね。
悩む前に夫の邪魔をしなければいいじゃないか、と。
だけど、ご相談者さまにはそれができないんですよ。
だって、夫の行動は、家族とはこうあるべき、夫婦とはこうあるべき、というご相談者さまの信念と真っ向から対立するから。
つまり、価値観が違い過ぎているんですよね。
ここまで価値観が違うと、喧嘩も成立しなくなるんですねー
ご相談者さまの選択肢は?
それでは、このご相談者さまはどうしたらいいのでしょうか?
まず、こちらのブログでは何度もお伝えしていますが、
大前提として、他人は変えられません。
そうすると、考えられる選択肢としては、
- 自分の信念を押し殺して、夫を応援する(少なくとも邪魔しない)
- 夫から離れて、自分の信念を曲げずに済む道に進む
の2択かな、と。
そして、ご相談者さまは、今まで①を選択して夫を応援してきたものの、それができなくなってきて苦しんでいるという状況ですので、現実的な選択肢としては、②しかないかな、と。
つまり、離婚ですよね。。。
今まで、不貞行為とか、暴言暴力とか、アル中、借金、モラハラとかに比べると、価値観の不一致って、
離婚理由としては弱くない?
とか思ってたんですけど、ご相談者さまの苦しそうな様子を見て、
価値観の不一致で離婚せざるを得ない状況って、こういうことかあ。。。
と思ったんですよねー。
結局、ご相談者さまには、
離婚するしかないんじゃないですかね。。。
とお伝えしましたが、どうなることやら。
もちろんこれまでの思い出や情だってあるでしょうしね。
ご相談者さまが、早く苦しい状況から抜け出せるといいな、と思います。
応援してます!