こんにちは、リコです。
一時期「コロナ離婚」というワードが流行りましたよね。
結局コロナでの離婚は増えなかった、ということのようですが(ヤフーニュースご参照)。
私の体感としても、やっぱり自粛期間中は新規相談が激減しましたし、裁判所自体が止まってしまったので、この時期に離婚件数が増えなかったのは、ある意味当然かな、と思います。
Table of Contents
いわゆるコロナ離婚とは
「コロナ離婚」というのは、コロナをきっかけに離婚に至ることをいうのだと思うのですが、もっと具体的にいうと、コロナをきっかけに色々と生活スタイルの変化が生じて、お互いの価値観の違いが一層鮮明化した結果離婚に至るということだと思います。
実際に見聞きした中で、
これがいわゆる「コロナ離婚」というものなのかな?
と思ったのは、こんなケース。
ケース1
妻に、手洗い・消毒が不十分だから離婚したいと言われて離婚に至ったケース。
・・・いや、絶対にそれだけじゃないでしょ。。。
と思うのは、私だけでしょうか。
確かに、コロナ対策に気を使っている妻にしてみたら、もっと手をきちんと洗ってほしいというのはあったかもしれませんが、この夫、一般的にいってかなりハイスペックな方で、こんな理由で手放してしまうにはあまりに惜しい優良物件なんですよ。
きっと妻の方には、コロナの影響で精神不安定になって正常な判断ができなかったとか、絶対に許容できない夫の秘密を知ってしまったとか、はたまた本当は他に結婚したい人がいたとか、色々と事情があったのだろうと思うのですが、それにしても理由が手洗いって・・・
ケース2
妻に突然男として見れないと言われて離婚に至ったケース。
夫は
なんで急に?
と思っていたようですが、話を聞いていると、この夫、どうやら自粛期間中も普通に飲み歩いていたらしく。
・・・原因、それじゃない?
だけど、夫自身は、妻にも自由に飲み歩くことを勧めていたらしく、まさか自分の飲み歩きが原因とは思っていない様子。
妻からしてみたら、夫のこうした行動によって自分の感染リスクも高まるわけですし、そこを理解できずにむしろ飲み歩きを勧めてくる男なんてもう無理だ、と思ったのかもしれません。
もちろん他にも理由はあったのかもしれませんが。
こちらはまさに価値観の違いが鮮明化したケースといえるかと思います。
世間でも感染対策に気を使う妻と経済を回すぞと言って自由に出歩く夫との対立というのはよく耳にする話です。
離婚に至るか否かの分かれ道
上記のいずれのケースも、私は夫側の関係者から話を聞きました。
そして、その時点で既に妻は家を出て行ってしまっており、このまま離婚に応じないと夫が経済的に苦しい立場に置かれるケースであったため、なるべく早めに妻の離婚要求に応じることを勧めましたが、やっぱりもったいないなーという気持ちは拭えませんでした。
だってどちらのケースも、夫はなんで離婚?という状況なわけで、
つまり妻は何も気持ちを伝えないまま別居しているのですよ。
もちろん他に好きな人がいるような場合は伝えることはできないし、妻なりに伝えていたけど夫が全く理解していなかった可能性もありますが。
せめて、こういうところが我慢できないから離婚したいという理由をハッキリと伝えていたら、夫側でも改善の余地はあったかもしれないし、こんなあっけなく離婚にはならなかったのではないかと。
つまり、どちらのケースも(少なくとも夫の側からすると)価値観のすり合わせを行う機会がなかったのです。
夫婦はもともとは他人ですから、むしろ価値観は違うのが当たり前です。
なので、お互いに心地よく生活をしていくためには、価値観のすり合わせは必須です。
そして、価値観のすり合わせを行うには、夫婦の会話が欠かせません。
コロナ禍においても夫婦や家族の時間が増えて絆が強まったという話もよく聞きますが、このような家庭では、一緒にいる時間が増えたことに比例して夫婦の会話量も増えたのだろうと想像します。
逆に一緒にいる時間が増えたにもかかわらず夫婦の会話量が減ってしまった夫婦は離婚へ大きく舵を切ったのだろうと思われます。
会話を大切に
そんなわけで、お互いに心地よく過ごすためには、価値観のすり合わせが不可欠です。
大切な人との会話を充実させて、ぜひお互いへの理解を深めてくださいね。
よろしければ、「会話の切れ目が縁の切れ目」という記事もお読みください。