こんにちは、リコです。
日々夫婦の離婚局面に立ち会っている私ですが、離婚を突き付けられた場合に、ザックリと男女間で反応や対応に差があるように感じます。
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男性の方が非合理的
もちろん人によって例外もありますし、程度の差もありますが、全体的に、
女性よりも男性の方が非合理的な選択をしがち
という印象です。
これは、私の周りの経験豊富な弁護士たちもよく言っていることなので、ある程度当てはまるケースが多いと考えてよいかと思います。
女性の場合
もちろん離婚を突き付けられた直後であれば、まだ愛情が残っているとか、そういう気持ちの問題がありますが、少し時間が経過すると、たいていの女性は損得勘定に落ち着きます。
つまり、金銭的にお得な選択をするということです。
なので、もらえる婚姻費用の額と離婚したらもらえるお金(養育費や財産分与など)とを天秤にかけて、後者の方がお得であるとわかれば、比較的すんなりと離婚に応じます。
男性の場合
これに対して、男性は、金銭的にお得でない選択をしがちです。
単に計算ができないからということではありません。
いわゆる高学歴な人でもそうでない人でも変わりません。
みんな頭ではわかっているけど、感情的にその選択ができないのです。
我々としては、お客様の金銭的ダメージをなるべく小さくしたいと考えていますので、基本的には、金銭的な見通しを伝えて選択を促すことが多いです。
すると、女性はわりとすんなり説明を理解して、自分にとって一番お得な選択肢を選ぶことができるのですが、男性はそれが難しいらしく、敢えて自分にとって一番お得な選択肢を拒絶するのです。
繰り返しますが、あくまでそういう人が多いということであって、全ての人に当てはまるわけではありません。
男女差の理由
おそらく女性の方が現実的ということでしょうね。
女性は出産を経験している場合が多いですし、多くの場合離婚後に子どもを育てていくのも女性なので、夫への愛情云々以前に離婚後どうやって生きていくかということに頭がいくのだと思います。
最近は男性が離婚後に子育てするケースも増えている印象ではありますけどねー。
子どものいない家庭の場合でも、妻の方が夫よりも極端に年収が少ないケースが多いので、やはり離婚後どうやって生きていくかということは重大な関心事だろうと思われます。
他方で、男性は出産を経験することはありませんし、会社員の方などある程度安定した収入がある人も多いですから、離婚後に経済的に生きていけるかということはそれほど大問題ではありません。
男性はロマンチックな人が多いですし、こういう経済的な問題にあまり目が向かないため、逆に
- 離婚したくない
- まだ愛してる
- 離婚を突き付けられてプライドがズタズタ
- 離婚を突き付けた妻を許せない
- 妻をとことん困らせてやる
といった感情に支配されがちなのだと思われます。
まとめ
以上のとおり、離婚局面においては、女性の方が合理的、具体的には、女性は損得勘定で動くけど、男性は感情で動くといえそうです。
なので、妻と離婚したい夫は、妻に離婚した場合のメリットをいかに提示できるかが早期離婚できるか否かの分かれ目になってきます。
逆に、夫と離婚したい妻は、夫の気が済むまでは長期戦を覚悟した方がいいかもしれません。