こんにちは、リコです。
最近相談を受けていて、なんか違和感を覚えつつ、

長年モラハラ支配を受けているとこうなっちゃうのかぁ
と思う相談者さんがいましたので、今日はその人について書いてみようと思います。
Table of Contents
相談者さんの様子
なんかね、やたらと法的にはどうかを聞いてくるんですよ。

夫のやってることは、法的にはモラハラに該当しますか?

夫のやってることは、法的に許されないですよね?

夫は、法的には、私に婚姻費用を支払う義務がありますよね?
だけど、離婚したいわけじゃないらしく、ご相談の趣旨は、

夫のやっていることが法的に許されないんだったら、やめさせられますよね?

法的義務があるなら、夫は私に生活費を払うべきですよね?
というもの。
うん、間違ってないよ、間違ってはないんだけど・・・
法律は全自動で助けてくれない
私がなんか違和感を覚えたのは、

なんかこの人、法律が全自動で即現実に反映されるって思ってるっぽい・・・?
と感じたから。
夫の言動が法的にモラハラに該当するのであれば即やめさせることができるし、夫に婚姻費用の支払義務があるなら当然今すぐ自分は生活費を受け取れるはず、みたいな。
だけど、現実はこんな感じなんですよ・・・

夫のやってることは、法的にはモラハラに該当しますか?

法律にモラハラの定義があるわけじゃないんですよ・・・

夫のやってることは、法的に許されないですよね?

夫のやっていることが法的に許されないんだったら、やめさせられますよね?

確かに夫の言動はひどいと思いますけど、犯罪じゃないし、他人が強制的にやめさせられるものじゃないですよ。

夫は、法的には、私に婚姻費用を支払う義務がありますよね?

法的義務があるなら、夫は私に生活費を払うべきですよね?

確かに夫には婚姻費用の支払義務がありますけど、だからって当然に支払ってもらえるわけじゃないんですよ。
法律に助けてほしいなら、やらなきゃいけないことがいっぱい
私がこういう説明をすると、当然、
じゃあ、どうしたらいいのよ。
ってなりますよね。
私からの回答はこうです。

いくら夫がモラハラ夫だとしても、他人は変えられないので、モラハラ夫と生活していくのか、モラハラ夫と別れるのか、決めるのはあなたです!

婚姻費用を確実にもらいたいなら、裁判所に調停を申し立てて、裁判所で金額を決めてもらう必要があります。そこまでやって初めて、相手が支払わない場合に支払を強制できるんですよ。
しかも、今は同居中ですけど、算定表の金額は別居していることを前提としていて、同居中は算定表の金額よりもかなり低額になると考えられています。算定表どおりの金額を受け取りたいのなら、別居する必要があります。
だけど、そのつもりのない相手を強制的に追い出すことはできないので、別居したいなら、あなたが出ていく必要があります。
え・・・私、こんなにいっぱいやらないといけないことあるの?
みたいな。
モラハラ夫の妻の思考回路
とはいえ、私が言ってることって、

・・・そんなん、当たり前じゃん?
くらいの話じゃないかと思うんですよ。
だけど、常日頃夫からモラハラを受けていると、夫から謎のマイルールに従うことを強制されているので(=夫の謎のマイルールが全自動的に自分に適用されているので)、法律も同じだと思ってしまうのかなー、と。

夫にはこういうルールがあるんです。私はそれに従わないといけなくて、それがものすごく苦痛なんです。

夫のマイルールは夫が勝手に決めているだけなので、あなたがそれに従わなくてもあなたが法律で罰せられることはないですし、従うかどうかはあなたが決めてもいいんですよ?
え・・・そうなんですか???
みたいな。
決めるのはあなた
そんなわけで、長年夫のモラハラ支配を受けていると、
どんなに理不尽でも夫の言うことに従うしかないんだわ・・・!
と思ってしまうのかもしれませんが、そんなことはありません!

夫のマイルールは夫が勝手に決めてるだけで、法律で決まっているわけではありません!
なので、夫のマイルールに従うか従わないか、決めるのはあなたです!!
自分の行く道は自分で決める、決められる。
そんな当たり前のことを思い出すことが、モラハラ支配から脱出するための鍵なのかなー、などと思った次第です。
ひとりでも多くの方が、自分で決めて、モラハラ支配から脱出できたらいいなと思います。

応援してます!

