こんにちは、リコです。
このブログでは、しょっちゅう証拠が大事ということを言っていますが、今日はなんで証拠が大事なのかを説明します。
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裁判官も人である
裁判というのは、ざっくり言うと、裁判官が原告と被告の言い分を聞いて、どちらの言い分が正しいかを判断して、原告の請求を認めるかどうかを判断するものです。
だけど、当然のことながら、裁判官は神様ではありませんので、双方の主張が真っ向から対立する中で、どちらの主張が客観的事実に照らして正しいか判断することは難しい場合があります。
それでも、裁判官は、どちらが正しいかを判断して結論を出さないといけません。
そこで、裁判官が、どちらが正しいかわからない場合でも結論を導けるようにするために定められたルールが、立証責任(証明責任、挙証責任ということもあります。)です。
立証責任とは
立証責任というのは、噛み砕いていうと、ある事実が真実なのかどうかわからない場合に、その事実をなかったものとして扱う結果、その事実を前提とする一方当事者の主張が認められないという不利益のことをいいます。
つまり、ある事実について立証責任を負う当事者は、その事実について立証できなければ、その事実はなかったものとして判断されることになるので、裁判に負けてしまうことになります。
では、どういう事実についてどちらの当事者が立証責任を負うのかというと、原則的には、自分にとって有利な事実は自分が立証責任を負う、ということになっています。
例えば、
貸したお金を返せ!
と主張する場合、原告の側でお金を貸したことの立証責任を負いますので、お金を貸したことを立証できなければ、原告は負けることになります。
うちの夫と不倫したでしょ!慰謝料支払え!
と主張する場合、原告である妻が、相手が自分の夫と不倫をしたことの立証責任を負いますので、不倫したことを立証できなければ、原告は負けることになります。
被告の側では、「お金を借りていないこと」や「不倫をしていないこと」を立証する必要はありません。
まとめ
このように、裁判では、自分の請求を認めてもらいたければ、その請求の前提となる事実については、自分で立証しないといけません。だから、証拠が重要になってくるのです。
心情的には、
悪いのはうちの夫と不倫したあの女なのに、なんで私がそれを証明しないといけないわけ?
とか思ってしまうかもしれませんが、そもそもあの女が「うちの夫と不倫した」かどうかを裁判官が判断するためには、妻による立証が欠かせないのです。
私は神様じゃないからね。立証してもらわないと、判断できないよ。
ということで、裁判を視野に入れるのであれば、証拠となりそうなものについては、しっかりと残しておくようにしましょう。
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