【離婚訴訟】証拠は多ければいいわけではない

こんにちは、リコです。

今日は離婚訴訟の証拠について書いてみます。

証拠が多すぎる人

離婚訴訟の準備をしていると、次から次へと、膨大な量の証拠を出してくる依頼者さんがいます。

依頼者
依頼者

先生、これ証拠で出した方がいいと思うんです。あと、これとこれとあれも。

裁判所はまだまだアナログなので、証拠は紙で提出するのですが、あまりに多いときは、プリントアウトした紙の厚みが何十センチにもなったりします。

当然ながら、それを全部提出するわけではなく、弁護士がどれを提出するかを検討して選別するのですが、依頼者さんとしては、裁判所に提出して欲しくて出してくることもありますので、ある程度意向は尊重するよう心がけています。

立証趣旨は何?

当然なのですが、証拠というのは、何かを証明するために提出するものです。

この「何か」のことを立証趣旨といいます。

依頼者さんが出してくる大量の証拠が、この立証趣旨に沿うものであれば、何の問題もありません。

困るのは、立証趣旨と全く沿わない証拠を大量に提出したがるときです。

例えば、自分が離婚したい場合、証明したいもの(立証趣旨)は、夫婦関係が破綻していることです。この場合、提出したい証拠は、夫婦関係がいかに壊れているか、いかに仲が悪いか、を示すものになります。

自分が離婚したくない場合、証明したいもの(立証趣旨)は、夫婦関係が破綻していないことです。この場合、提出したい証拠は、夫婦関係が壊れていないこと、いかに仲が良いか、を示すものになります。

不要な証拠を多く出す人の特徴

しかし、私の個人的な印象ではあるのですが、やたらと証拠を多く提出したがる人は、立証趣旨とずれていることが多いです。

具体的には、頑なに離婚を拒否する人にこの傾向が強い気がします(依頼者さんの場合も相手方の場合も)。

頑なに離婚を拒否するのであれば、提出すべきは、例えば一緒に旅行に行った時の楽しそうな写真とか、仲の良さそうなメールのやり取りとか、夫婦関係が破綻していないことを示すものです。

しかしながら、こういう人が提出したがる証拠の多くは、

  • 夫にひどいことをされた証拠
  • 夫が嘘をついている証拠
  • 夫の人間性の低さを表す証拠

など、離婚したくないなら出しちゃいけない類のものなのです。

なぜ出したいの?と聞くと、

離婚したくない妻
離婚したくない妻

夫は嘘ばかりついているので、いかに夫が嘘つきかを証明したいんです!!

・・・気持ちは、わかるけど。。。

私

うん、でもそれ出したら、そんな嘘つき、さっさと離婚した方がいいじゃんって言われちゃうよ。。。

離婚を頑なに拒否している人は、「離婚に応じない人の特徴3つ」という記事にも書きましたが、相手が自分から離れていこうとする現実に対する強い怒りを抱えているため、それが大量の証拠として出てきちゃうんでしょうね。

なので、別居期間等の状況から判断して、どう頑張ってもどうせ離婚せざるを得ない、という場合には、本人の納得の観点から大量の証拠を提出するようにしますが、逆に頑張れば勝てそう(離婚は回避できそう)という事案であれば、依頼者さんを説得して証拠は出させないようにします。

証拠は立証趣旨に沿ったものを

現在、離婚の話が持ち上がっている方は、訴訟にまでもつれ込んだ場合に備えて、色々と証拠を準備している方もいらっしゃると思います。

ですが、ご自身の意向やポジション(離婚を求める立場なのか、離婚を求められている立場なのか)によって、必要となる証拠は全く異なってきます。

ご自身の気持ちと照らし合わせながら、必要な証拠が準備できると良いですね。

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