こんにちは、リコです。
今日はお子様のいるご家庭のお話です。
こればっかりは、
人の親になったことのない私には、本当の意味でお父さんお母さんの気持ちを理解することはできていないんだろうな。
ということは自覚しています。
それでも仕事をする中で、面会交流を頑なに拒絶することで自分の首を絞めることになってしまっているお母さんが非常に多いと感じるため、この記事を書くことにしました。
ご自身が同じような状況にあるなと思われる方がいらっしゃいましたら、状況を客観視する意味でも参考にしていただけたら嬉しいです。
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面会交流を拒絶する母親
まず前提として、夫がリアルに子どもを虐待していたとか、そもそも面会交流をさせてはならない家族の場合には、この話は当てはまりませんので、この点はご了承ください。
多くの場合、
別居したいんだけど、いい?
うん、いいよ。
とは、なりません。
そのため、離婚したい妻は、子どもを連れて別居を敢行します。
ですが、妻の心の中では、
夫が追いかけて来たらどうしよう・・・
夫が子どもを連れ戻しに来たらどうしよう・・・
という不安が渦巻いている状態のため、本能的に子どもを夫に会わせることに抵抗を感じる人が多いのだと思います。
心の奥底では、自分が夫の許可を得ずに勝手に子どもを連れて家を出てしまったため、同じことを夫にもやり返されるのではないかという不安もあるように感じます。
そもそも離婚したいほど夫に悪感情を抱いているからこそ別居を敢行したわけですから、そんな夫に大事な子どもを会わせたくないという気持ちになるのもやむを得ない気はします。
そんなわけで、別居後に子どもを夫に会わせたがらない妻は多いです。
中には、「会わせてもいい」と言いながら、毎回ありとあらゆる理由を作って頑なに会わせようとしない妻もいます。
本人はもっともらしい(と思っている)理由を色々と述べるのですが、明らかに
会わせたくないんだな。。。
というのがバレバレです。
ですが、登場人物の誰の視点に立っても、やはり出来るだけ面会交流を実施した方がいいと思うのです。
その主な理由は以下の3点です。
- 子の福祉の観点
- 経済的観点
- 早期離婚の観点
それぞれ解説していきますね。
子の福祉の観点
面会交流は、子どもに会える夫(別居親)の権利というよりも、子どもの利益に資するものという捉え方が一般的です。
仮に両親が離婚することになったとしても、子どもとの関係では、変わらず父と母です。
そして、離婚後も従前と変わらず両方の親から愛情を受け取る機会があった方が、子どもの福祉のためには良いとされています。
もちろん子ども自身が父から暴力を受けていたり、父との関係が著しく悪化しているような場合には別の考慮が必要になってきますが、夫婦仲は悪くても双方が子どもとの関係は良好という場合もたくさんあります。
こういう場合、妻も自分にとって良い夫ではなかったとしても、子どもにとっては良い父だったと頭では理解しています。
なので、自分のエゴで子どもから父親を奪ってしまうのは申し訳ない、と考えられるようであれば、面会交流を実施した方が良いという結論になります。
経済的な観点
多くの妻は、離婚はしたいけど、離婚後も親の責任として養育費はしっかり支払ってもらいたいと思っています。
だけど、子どもに一切会わせてあげないのに、お金だけ払えというのはどうなんでしょう?
もちろん裁判所は子どもとお金をバーターにかけるような姿勢には批判的なので、
子どもに会わせてくれないからお金を支払わない
お金を支払ってくれたら子どもに会わせてあげる
といった対応は許されません。
なので、仮に面会交流をさせなくても最低限の婚姻費用や養育費の支払は強制できるのですが、あくまで「最低限」です。
この「最低限」には、子どもの習い事のお金や塾に行くお金、私立学校の学費等は含まれません。
こうした「最低限」には含まれない費用についても払ってもらいたい場合、やっぱり面会交流をさせた方が良いという結論になりますよね。
子どもを夫に会わせたがらない妻に限って、
親としての責任を果たしてほしい。子どもが望んでいるのだから習い事費用や私立学費も支払うべきでしょ?
という主張をしがちなのですが、夫の立場から見れば、
親なのに子どもに会わせてもらえないのに、親だから金だけ払えってなんだよ!!
ってなりますよね。
反対に、定期的に子どもと会う機会があって、子どもからも「これを習いたい」とか「あの学校に行きたい」とかいう話を聞いていれば、子どものためにお金を出そうという気持ちにもなるというものです。
なので、離婚後もなるべく多くのお金を夫に支払ってもらいたい場合には、やはり面会交流は実施した方が良いという結論になります。
早期離婚の観点
多くの妻は、離婚したいからこそ別居をしたのであって、1日も早く離婚したいと願っています。
なので、面会交流についても、離婚が成立してから実施したいと考える妻が多いです。
しかし、夫の側としては、子どもと会える機会を確保しないまま離婚に応じてしまっては、このまま永遠に子どもと会えなくなってしまうかもしれないという不安があるため、きちんと面会交流が実施されるようになるまでは、絶対に離婚に応じないという姿勢を見せることになります。
そのため、妻が面会交流の実施を拒否すればするほど、夫の側も離婚についての話し合いを拒否することになり、結果として離婚までにかかる期間が長期化してしまうのです。
反対に、面会交流について安定的に実施できるようになれば、夫は安心するので、離婚に応じてもいいかなという姿勢を見せるようになります。
なので、早く離婚したければ、やはり面会交流を実施した方が良いという結論になります。
まとめ
以上のとおり、
- 子の福祉の観点ー子どもの福祉のため
- 経済的観点ーより多額のお金を支払ってもらうため
- 早期離婚の観点ーなるべく早く離婚できるため
には、面会交流を実施した方が良いです。
面会交流を実施することに抵抗を感じている方は、上記の観点を踏まえても実施すべきではない正当な理由があるかどうかを、冷静に検討してみることをオススメいたします。