こんにちは、リコです。
最近、こんなことがありまして。
依頼したからには、早く終わらせてくださいね!
来月までに全部終わるのが希望です!
・・・無理でしょ。
てゆーか、1年、下手したら2年はかかるでしょ。。
いや、この方、ご自身が行動に移すまでにものすごーく長い時間かかってる方なんですよ。
それこそ、私が弁護士になるよりも前に弁護士に相談していれば、とっくに離婚できてたんですよ。
なんだかなー。今まで自分が散々行動しなかったのに、やっと行動した途端、めちゃくちゃ急かしてくるの、なんなの?最初の依頼の際に、時間かかりますよって説明したじゃん・・・
とまあ、こんな感じ。
そこで思ったのですが、
あとどれくらいかかるんですか?
いつまでこんな状態が続くんですか?
早く終わらせてください!!
とかいつもいつも言う依頼者に限って、離婚までに時間がかかるんですよね。
そこで、この記事では、その理由について書いてみようと思います。
Table of Contents
早く離婚したい人ほど離婚に時間がかかる理由
答えは簡単。
自分勝手・自己中・わがままだからですよ。
え・・・それだけ?
と思われるかもしれませんが、これに尽きます。多分。
離婚にかかる時間は人それぞれ
まず、人が離婚する方法は、ざっくり分けると次の3つです。
- 協議離婚
- 調停離婚
- 裁判離婚
厳密に言うと、もうちょっとあるのですが、ここでは割愛します。
そして、
- 協議で離婚できなければ調停へ
- 調停で離婚できなければ裁判(訴訟)へ
という形で手続きが進みます。
離婚紛争のプロセスについては「【離婚したい】離婚訴訟の戦い方」という記事で詳しく説明しています。
つまり、協議離婚⇨調停離婚⇨裁判離婚の順に、離婚できるまでの時間が長くなるわけです。
協議というのはお互いの話合いなので、お互いが納得して離婚届を提出するだけですから、極端な話、1日でできます。
他方で、裁判まで絡むと、人によっては、10年以上かかることもあります。
裁判そのものが10年も続くということではありません。
離婚できるかどうかは、別居期間など色々な要素が絡んできますので、人によっては離婚を決意して行動を開始した時から10年、20年かかることもある、というわけです。
というわけで、その人の状況(自分が離婚をしたいのか、相手から離婚を求められているのか、自分が有責配偶者か、相手が有責配偶者か、子どもがいるのかいないのか、その他色々)によって、離婚までにかかる時間は本当に様々です。
自己中だと離婚に時間がかかる?
上記のとおり、離婚までにかかる時間は人それぞれなので、一概には言えないのですが、仮に全く同じ状況の人がふたりいたとして、ひとりが自己中の場合、その人は確実に、もうひとりよりも離婚に時間がかかります。
なぜかというと、譲ることをしないからです。
離婚方法の3つのうちの、協議と調停は、あくまで話合いです。
話し合って、お互いがこれでいいやと思えば、離婚が成立します。
だけど、離婚するときって、いろんなことを決める必要があるんですよ。
厳密にいうと、親権者をどちらにするかだけ決めれば離婚はできるのですが、それはオススメしません。その理由は、「離婚条件は決めてから離婚しよう」という記事で説明しています。
養育費とか面会交流とか財産分与みたいな典型的な離婚条件だけでなく、
- 引っ越すときにどっちがどの家具を引き取るのか・処分するのか
- 子どものアルバムはどっちが引き取るのか
- ペットはどっちが引き取るのか
- 相手が置いていってしまったけど捨てられないような物(例えば相手の親の遺影とか)はどうしたらいいのか
- 各種の名義変更手続をするのか・しないのか、するとしてどのタイミングなのか
- ・・・・・・
等、細かいことまで挙げればキリがありません。
そのひとつひとつについて、お互いに確認しながら進めていく必要があるわけなのですが、多くの人は、自分の中で優先順位をつけて、譲れないところは主張して、譲れるところは譲って、ってすると思うんです。
互いに譲る、つまり「互譲」ですね!離婚の成立にはこれが欠かせません。よろしければ、「互譲という言葉をご存知ですか?」という記事もご参照ください。
だけど、自己中な人って、とにかく事の大小にかかわらず、全部自分の意見が通らないと気が済まないんです。
だから、
え・・・そんなん相手のいうとおりで全然よくない?
と思われるような非常に瑣末なことまで、全部主張を押し通そうとするので、ひとつひとつの話に非常に時間がかかるんですよ・・・
でもそんな瑣末なことなら、相手の方が譲ってくれるんじゃない?
とか思うじゃないですか。でもそれは甘いです。
夫婦は似た者同士って言いますよね?
自己中な妻(夫)の配偶者はたいてい自己中なんですよ。
きっとおふたりとも普段はそんなことないんじゃないかな、とは思うんですけどね。
こういう局面では、互いに相手の態度につられてしまうのかもしれません。
明らかに自己中な人もいますけどね。だから夫婦関係、こうなっちゃったんでしょっていう。。。
なので、本当にびっくりするほどどうでもいいようなことで延々揉めたりとかするわけです。
その辺りの実情は、「意地の張り合い」という記事で紹介しています。
最後に
いかがでしたでしょうか?
要するに何が言いたいのかというと、
自分にとって優先順位が低い事柄についてはどんどん相手に譲りましょうよ!
その方が早く離婚できますよ!
あと、その方が私の仕事が楽になります(笑)
ということです。
現在、離婚協議がなかなか進まなくてイライラされている方は、改めて、
協議事項の中に譲れるところはないか?
を見直してみると良いかもしれません。
小さなことに囚われて、早く離婚したいのにいたずらに長期化している…という状態から抜け出せるかもしれませんよ。
早く望む状態になれるよう、応援しています!