こんにちは、リコです。
毎日離婚相談ばかり受けている私ですが、たまには離婚以外の事件も扱ったりします。
今日はそんな離婚以外の事件で学んだ夫婦の姿勢についてのお話です。
Table of Contents
事件の概要
とある男性(A男)が、かつての交際相手の女性(B子)から訴えられたという事件です。
(詳細は、守秘義務があるので割愛します。)
といっても、二人が交際していたのは何年も前のことですし、訴えられた理由も今更そんなことある?みたいな感じで、もはや巻き込まれ事故というか、訴えられたA男さんもビックリといった様子でした。
A男さんは、あまり揉め事は起こしたくないということで、ある程度お金を払って和解をしようとしたのですが、B子さんが頑なに応じず、判決に向けて尋問をすることになりました。
尋問というのは、事件の当事者や証人が裁判所に呼ばれて、法廷で真実を述べると宣誓した上で、双方代理人と裁判官の質問に回答する手続です。よくドラマの1シーンとかで見かけますよね。
多くの事件では、尋問に行く前に和解することが多いので、尋問まで行くというのはかなりの大ごとです。
夫がこんな面倒ごとに巻き込まれたら、普通の奥様は心配して、夫と一緒に気分が沈み込んでしまうと思うのですが、A男さんの妻のC子さんは違いました。
C子さんの姿勢にA男さんは後々救われることになります。
ノリノリな妻
A男さんの妻C子さんは、当初からA男さんの相談に付き添ったり、必要な資料の収集を手伝ったり、何かと協力的でした。
第三者から見ると、訴えられて、弁護士費用とかもかかって、かなり迷惑な状況ではないかと思うのですが、
裁判なんて、滅多に経験できるもんじゃないし♪
みたいな感じでいつも楽しそうなんですよ。
しかもA男さんと協力して対応に取り組むことで、夫婦の絆もますます深まっていく感じ。
そして、尋問の実施が決まると、自分も傍聴に行くということで、そのために服を買ったり、美容院に行ったり、ネイルをしたり。
・・・いやいや、夫の尋問にかこつけて何やってんのよ(笑)
尋問当日
もともとすごく綺麗な方なのですが、いつもより更にお美しい姿で登場したC子さん。
裁判所という場所にふさわしくシックな感じだけど、よく見るとめちゃくちゃオシャレで素敵な洋服に、アクセサリーから靴までトータルコーディネートも完璧。
尋問を受ける夫のA男さんにエールを送り、尋問が終わって疲れ切ったA男さんを労わり、そして、私に聞いてきた一言は、
先生、びろーんってどこで借りられますか?
・・・びろーんって、何?
C子さんによると、びろーんとは、裁判所を背景にカメラの前でよく広げられている、「勝訴」とか「不当判決」とか書かれたあの紙のことを言うそうなのです。
・・・これのことを「びろーん」と言うのだとか。
思わずドン引きして、日和る私。
あの、でも別に判決聞きに行かないし、これ広げるタイミングないですよ?
そもそも勝つかどうかもまだ分かんないし。
はい、なので、今日裁判所でびろーんを借りて、記念撮影しようかなって。
勝ったバージョンと負けたバージョンと。
裁判所で借りられるんですか?
Twitterにはそう書いてありました!
・・・。
そんなわけで、C子さんが裁判所の受付で、びろーんが借りられるのか聞いてみたところ、あれは各自で用意しているものらしく、裁判所での貸出しはしていないとのこと。
・・・当たり前か笑
楽しんだ者勝ち
結局何が言いたいのかというと、なんでも楽しんだ者勝ちだな、ということ。
とばっちりに近い感じで訴えられて、はたから見たらかなり悲惨に思えるこの状況でも、とことんポジティブに楽しむC子さん。
裁判の当事者として疲弊しているA男さんも、そんなC子さんの様子に呆れつつも、随分と助けられている感じです。
やっぱり結婚生活でもなんでも、楽しい方がいいですよね。
一緒にいて楽しい人と結婚できたら幸せだろうなあと思いますが、そのためには、C子さんのように、夫婦を取り巻く出来事はそれがどんなことであっても楽しむ!という姿勢が大事なんだろうな。